※データーは、講演申込み時のものです。 凡例 : 23aD1 23日 午前 D会場 1番目の講演 11月23日 光情報処理(1)[11月23日9:30〜11:30] [23aD1] フォトリフラクティブ4波混合を用いた光インバースフィルタの暗号復号化技術への応用 ○樋口 智美, 本間 聡, 武藤 真三(梨大) [講演要旨] フォトリフラクティブ4波混合を用いたインバースフィルタの暗号復号化技術への応用を提案する.データの再現性に対して,インバースフィルタに用いられる消去光,読出し光の適切な入射強度について検討する. [23aD2] 空間シフト多重化を用いた物体の姿勢変化に耐性のある格子パターン相関法 吉川 宣一(埼玉大学工学部) [講演要旨] 複数の視点から取り込んだN個の三次元情報を空間シフト多重化により一つの参照情報に統合する手法を提案し、これを用いた物体の姿勢変化に対して耐性がある三次元物体認識を提案する。 [23aD3] フリンジプリンタの高画素化と高速化に関する研究 ○三井 一成, 吉川 浩(日大) [講演要旨] 計算機合成ホログラムの干渉縞を直接記録するホログラム用プリンタにおいて,高画素,高精細の液晶パネルを用いることにより、従来に比べ二倍の高速化と高解像度化を実現した. [23aD4] 回折光学素子と空間光変調器を組み合わせた並列光マニピュレーション ○小倉 裕介*, 空 洋介**, 生源寺 類***, 谷田 純* (*阪大院情, **阪大院工, ***JST) [講演要旨] 回折光学素子と空間光変調器を組み合わせた並列光マニピュレーションを考案・実証した.計算コストを抑えながら任意の複数の位置で同じ物体操作が可能であるなど,フォトニックDNAコンピューティングの基礎技術として有用である. [23aD5] ホログラフィックフェムト秒レーザー加工-空間光変調素子の空間応答特性の補正- 茶円 光太, 早崎 芳夫, 西田 信夫 (徳島大学工学部光応用工学科) [講演要旨] 空間光変調素子の空間周波数応答特性を補正した計算機ホログラムの表示法を提案し,その方法を,ホログラフィックフェムト秒レーザー加工に適用した結果を報告する. [23aD6] RFIDタグで利用者の位置情報取得支援を行う無電源光音声情報端末 脇川 寛矢*, 林 新**, 伊藤 日出男***, 日高 建彦**** (*湘南工科大, **産総研, ***産総研CREST, ****湘南工科大) [講演要旨] 少数の受信機で利用者の位置を計測可能なRFIDタグシステムにより、利用者の位置取得を行い、無電源で利用者にその位置と方向に基づく情報配信を行うシステムについて報告する。 OJベストプレゼンテーション賞セッション 医用・生体応用光学(1)[11月23日 9:30〜11:30] [23aE1] ナノ秒パルスレーザー誘起応力波によるラット皮膚へのHGF発現遺伝子ベクターの導入 ○寺川 光洋*, 佐藤 俊一**, 斎藤 大蔵***, 芦田 廣**, 岡野 栄之****, 小原 實* (*慶應義塾大学大学院理工学研究科, **防衛医科大学校防衛医学研究センター, ***防衛医科大学校救急部, ****慶應義塾大学医学部) [講演要旨] ナノ秒パルスレーザー誘起応力波を用いることによりラット皮膚へHGF発現遺伝子ベクターの導入を試みたところ,応力波適用により皮内HGF濃度が増大することを確認した.また皮内HGF濃度の条件依存性についても報告する. [23aE2] PET・蛍光同時イメージングが可能なDOI検出器の開発(2)―入射蛍光分布の推定― ○田島 英朗*, 小尾 高史*, 稲玉 直子**,村山 秀雄**, 北村 圭司***, 山口 雅浩****, 大山 永昭**** (*東工大・総理工, **放医研・医物, ***島津製作所, ****東工大・像情報) [講演要旨] DOI-PET検出器を用いてPET画像と蛍光イメージングを同時に行う装置の開発を進めている。本研究では、計算機シミュレーションにより求めたDOI検出器の特性を用いて、検出機内で生じる蛍光の広がりを補正し、精度よく入射する光の分布を求める手法を提案する。 [23aE3] 細胞観察を目的としたスリット走査共焦点ラマン顕微鏡の開発 ○浜田 啓作*, 小林 実*, 藤田 克昌**, 河田 聡** (*大阪大学大学院生命機能研究科, **大阪大学大学院工学研究科応用物理学専攻) [講演要旨] ライン状のレーザー光を照射し、同時に広範囲からのラマン散乱光を検出することで、試料の損傷を抑えつつ、高速に観察が可能な共焦点ラマン顕微鏡を開発した。生きたHeLa細胞を観察し、本観察法の有効性を確認した。 [23aE4] 6次元第二高調波顕微鏡における3次元分子配向の較正手法の検討 ○吉木啓介、橋本守、荒木勉(阪大院基礎工) [講演要旨] 空間位相変調器を用いてビーム断面内に任意の位相,偏光方向の分布を生成して焦点付近の電場方向を3次元的に制御するSHG顕微鏡を開発し,物質の3次元空間分布と3次元配向を併せた6次元顕微測定を可能とした. [23aE5] SHG(第2高調波発生光)イメージングを用いた火傷診断に関する基礎研究 ○佐々木 邦彦*, 安井 武史*, 荒木 勉*, 東野 義之** (*阪大院基礎工, **奈良医大) [講演要旨] 皮膚真皮の主要構成成分であるコラーゲン分子から特異的に発生する第2高調波発生光(SHG光)を光プローブ光として利用した火傷診断法に関する基礎研究を報告する。 [23aE6] LED光と希少糖によるがん細胞増殖抑制 中島 規孝*, 岡本 研正*, 徳田 雅明**, 隋 麗*** (*香川大工, **香川大医, ***かがわ産業支援財団) [講演要旨] 青色LED光には白血病細胞や皮膚がんの増殖抑制作用がある。一方、D-Alloseのような一部の希少糖にもがん細胞の増殖抑制効果がある。本研究では、がん細胞に希少糖を添加し、LED光を照射するとどのような効果が得られるのか調べた。 [23aE7] 誘導パラメトリック蛍光顕微分光法による無染色イメージング ○磯部 圭佑、村瀬 令奈、片岡 省吾、渡辺 歴、東 恒仁、 川上 茂樹、松永 幸大、福井 希一、伊東 一良(阪大院工) [講演要旨] 2光子電子共鳴に基づいた誘導パラメトリック蛍光顕微分光法を用いて生細胞観察を行った結果について報告する.試料として無染色の生細胞を用いることにより,蛍光標識を行うことなく観察可能であることを示す. [23aE8] 2枚の近赤外分光画像を用いた顔の水分変化の可視化 ○岩崎宏明、宮澤佳苗、中内茂樹 (豊橋技術科学大学 情報工学系) [講演要旨] 一様照射が可能な簡易全顔照射装置を用いて、2枚の近赤外分光画像を計測し、顔の水分変化の可視化を行った。差分吸光度により水分変化のみを強調させることで顔に塗布した保湿液だけの可視化が可能となった。 OJベストプレゼンテーション賞セッション オプトエレクトロニクス・光デバイス/光通信 [11月23日 9:30〜11:30] [23aF1] 往復逓倍光変調器を用いた60GHz帯ROF送信機 ○島倉 泰久*, 吉新 喜市*, 坂本 高秀, **品田 聡**, 川西 哲也** (*三菱電機, **NICT) [講演要旨] 往復逓倍光変調器は、低いRF周波数を用いてミリ波帯の光変調を実現する光の逓倍器である。本報告では所望の周波数を得るための設計方法を確立し、ミリ波帯無線通信に適用可能なROF送信機を作製したので報告する。 [23aF2] AWGを用いた光パルスシンセサイザによる50GHz繰り返しパルスの発生 ○武田 信介*, 青木 宏之*, 萬代 浩平**, 塩田 達俊*, 田中 洋介*, 津田 裕之**, 黒川 隆志* (*東京農工大学, **慶応大学) [講演要旨] 強度変調器、位相変調器、AWGを集積したモジュールを用いて光シンセサイザを製作した。12.5GHz間隔の光周波数コムを光源として、各スペクトル成分を変調することにより50GHz繰返しの短光パルスを発生した。 [23aF3] 光共振器の光コム透過特性の検討 ○杉本 達哉*, 山本 光史*, 山本 剛*, 塩田 達俊*, 田中 洋介*, 森 慎吾**, 日隈 薫**, 黒川 隆志* (*東京農工大学大学院・工, **住友大阪セメント(株)) [講演要旨] 共振器構造の光変調器によって発生した光周波数コムのスペクトルの帯域と安定性は、レーザー周波数と変調周波数に敏感である。そこで、発生した光周波数コムの共振器透過特性について検討した。 [23aF4] 自己形成V字光導波路による2ビーム自己混合型半導体レーザ速度計 ○永田浩司、木下勝弘、小澤秀明、三村祐介、三上修(東海大) [講演要旨] センサヘッドの安価化のため、先端にV字状端面をもつ光ファイバを自己形成光導波路作成法により作成し、速度計測を行った。ファイバからの出射光は2ビームで、照射角度を必要とせず、物体の変位速度を測定できた。 [23aF5] Blu−ray Disc用光集積ユニット ○金澤 泰徳、緒方 伸夫、堀山 真、西岡 澄人、三宅 隆浩、中田 泰男、倉田 幸夫 (シャープ(株)精密技術開発センター) [講演要旨] 球面収差信号検出機能とレーザ光強度分布補正機能を有するホログラム素子を用いたBlu-Ray Disc用光集積ユニットを開発、小型化並びに調整工程の簡略化を実現した。 [23aF6] 光ファイバ周回ループによる波長間隔可変多波長光源とその低雑音化 ○長嶋 悟*, 小山 慶太**, 塩田 達俊*, 田中 洋介*, 黒川 隆志* (*東京農工大学大学院, **東京農工大学工学部) [講演要旨] 反射点計測応用に向け、ファイバループによる波長間隔可変多波長光源を構築した。ループ内カプラの分岐比、光増幅器利得、ループ共振周波数に着目し、 ループ内の不要レーザ発振抑圧、広帯域化の最適条件を検討した。 [23aF7] 位置に基づく情報サービスのための距離画像カメラを用いた追尾通信システム ○小杉 一貴*, 伊藤 日出男**,***, 滝沢 国治*, 林 新** (*成蹊大, **産総研ITRI, ***CREST) [講演要旨] 物体の位置、距離を単眼で計測できる赤外カメラにより利用者の位置や方向を検知し、利用者を追跡するとともに赤外光通信を行うことで、利用者の所望の情報を提供するシステムの報告を行う。 [23aF8] 光相関処理によるディジタル信号認識を用いた4ビット全光ディジタル-アナログ変換 ○西谷 隆志、小西 毅、伊東 一良(阪大院工) [講演要旨] 本稿では,全光D/A変換のディジタル信号認識に用いる相関認識フィルタの設計および作製を行い,4bitすべてのディジタル信号に対する全光D/A変換が可能であることを実験的に確認したので報告する. OJベストプレゼンテーション賞セッション 視覚光学/光源・測光,照明 [11月23日 9:30〜11:30] [23aG1] 加速度運動物体の到達位置・時間の予測 ○漆畑健司、金子寛彦 (東京工業大学像情報工学研究施設所属金子研究室) [講演要旨] 初速度と直交する方向に加速度を持つ運動物体に対して、観察者が予測する到達位置及び到達時間を計測した。加速度による運動方向の変化がどのように到達位置・時間の予測に影響を与えているかを検討した。 [23aG2] 色誘導におよぼす運動と奥行き知覚の効果の比較 ○河原勇美、内川惠二(東工大総理工) [講演要旨] 同一速度で運動する刺激による色誘導効果が異なる速度で運動する刺激による効果より強いことを報告した(2005年日本視覚学会).本発表ではこの現象が同一速度運動による同一奥行き知覚のためか否かを報告する. [23aG3] 視線弁別課題における視覚的注意の捕捉に及ぼす顔刺激の効果 ○椎橋哲夫、内川惠二(東工大総理工) [講演要旨] 視覚的注意があまり向けられていない場合でも,周辺視野に呈示された顔写真の視線弁別は可能である (日本視覚学会・05年冬季大会).本研究では,逆さ顔等の異なる周辺刺激を用いて,さらなる実験を行った. [23aG4] 図方向の決定における輪郭の完結性 ○辻 義尚*, 杉原 忠**, 酒井宏* (*筑波大学システム情報工学研究科, **University of Rochester Medical Center, Neurobiology & Anatomy) [講演要旨] 図の方向(Border Ownership)の決定に輪郭の完結性は必要ないことが計算論的研究から予測された。BO依存性傾斜順応を利用した心理物理実験を行った結果、その予測を支持する結果を得た。 [23aG5] 暗黒下でのリーチング運動における軌跡と誤差の加齢変化 ○渡辺 昌紀、鈴木 敬明、岡嶋 克典(横浜国立大学大学院環境情報学府) [講演要旨] 若年者と高齢者の被験者が、暗黒下で呈示されたLED光点(ターゲット)の位置を指差す動作(手のリーチング運動)を行った際の軌跡ならびに最終到達位置の誤差を比較し、その加齢変化を検討した。 [23aG6] 多色小片刺激からの色度分布の違いによる形状知覚課題における高次色覚メカニズム ○永井岳大、内川惠二(東工大総理工) [講演要旨] 本研究では,多色小片刺激からの色による形状知覚における色度分布特性を調べた.その結果,等輝度平面内の方向により閾値が異なっており.その特性は反対色型とは異なるものであることが示唆された. [23aG7] 観察条件を考慮した色覚異常者の色の見えのシミュレーション ○吉澤 将則*, 小澤 正基**, 矢口 博久** (*千葉大学大学院自然科学研究科, **千葉大学工学部) [講演要旨] 2色型色覚異常の順応を考慮した色の見えモデルを考案した.順応白色点を考慮する過程を導入し,任意照明下での色覚異常者の色の見えを再現した.出力に対する測色的評価は,2色型色覚の性質を示す結果が得られた. [23aG8] 高出力LEDを用いた配光制御型照明器具の設計及び評価 ○小野寺 拓也*, 浅川 久志**, 若木 守明*, 馬場 洵子* (*東海大学工学研究科光工学専攻, **丸茂電機株式会社) [講演要旨] 高出力LEDを用いた配光制御型照明器具の設計を行った。配光を制御するためにレンズアレイと複数の非球面レンズを用いた。今回は、照明器具の設計に従って試作を行い、配光特性等の評価をした結果を述べる。 OJベストプレゼンテーション賞セッション レーザー [11月23日 9:30〜11:30] [23aH1] ラゲールガウスビーム発生用ホログラムの歪みによるビームの変形 和田 篤、大湊 博之、米村 高志、尾藤 浩一、 宮本 洋子、武田 光夫(電通大電通) [講演要旨] ラゲールガウスビームを発生させる際、ホログラムの構造の歪みがビームを三角形状に変形させ得ることを報告する。そのような歪みはラスタースキャンに基く加工系を用いて作成した光学素子一般に存在し得る。 [23aH2] 位相制御によるUVレーザビーム成形技術開発 ○桂智毅、山本達也、西前順一、黒澤満樹(三菱電機先端総研) [講演要旨] ビーム品質の劣化の無い位相制御による手法を用いて、短波長のUVレーザ領域で、穴あけ加工に適した平坦な強度分布を有するビーム(トップフラットビーム)に成形する光学系を開発した結果について報告する。 [23aH3] フォトニッククリスタルファイバー用液滴レンズの開発 ○高橋 浩志, 米田 仁紀, 植田 憲一(電通大) [講演要旨] 非線形フォトニックファイバによる白色光発生は入射端面の光学損傷が発生光強度の制限となっている。我々は自己修復可能なシリコンオイル液滴レンズを先端に付け、さらにVUV光で表面を固化させる方法で実験を行ったのでそれについて報告する。 [23aH4] 超短パルスYb添加ファイバレーザとフォトニッククリスタルファイバを用いた1〜1.6 μm帯波長可変超短パルス光源の開発 *○高柳 順*, 西澤 典彦*, 杉浦 利治**, 吉田 睦** (名大院工, **アイシン精機) [講演要旨] 高強度超短パルスYb添加ファイバレーザを構築し、高非線形フォトニッククリスタルファイバと組み合わせることで、波長1 〜 1.6 μmの帯域で波長可変な超短パルスファイバレーザの開発に成功した。 [23aH5] 2光子検出器を用いたバランス相互相関検出による2台のピコ秒モードロックレーザーの高精度同期 ○谷本 尚生*, 南川 丈夫*, 橋本 守*,**, 小林 実**, 藤田 克昌**,***, 河田 聡**,***,****, 荒木 勉* (*阪大院基礎工, **CREST, ***阪大院工, ****理研) [講演要旨] 効率的なCARS光発生における2台のパルスレーザーの同期制御のために,パルス間のジッターを2光子検出器を用いたバランス相互相関検出によって観測し,波長走査時の安定的な自動制御システムを開発した. [23aH6] Ndドープバナデイトレーザー増幅器を用いたピコ秒位相共役MOPAシステム ○後藤正人、尾島靖國、縄田耕二、尾松孝茂(千葉大工) [講演要旨] 高出力ピコ秒パルスレーザーはレーザー加工など様々な分野で応用が期待されている。我々は位相共役鏡をマルチパス増幅器に適用することで13Wを超える高品位ピコ秒パルスレーザーシステムの構築に成功した。 [23aH7] Ndドープバナデイト結晶1.34μmレーザー動作時における熱負荷解析 ○沖田 昌仁*, 伊藤 雅英*, 谷田貝 豊彦*, ハミッシュオジルビー**, ジェームスパイパー**, 尾松孝茂*** (*筑波大物理工, **マッコリー大CLA, ***千葉大工) [講演要旨] Ndドープバナデイト結晶1.34μmレーザー発振時、非発振時における熱負荷の解析を行った。発振時にExcited state absorptionによる熱負荷が大きく寄予している事がわかった。 [23aH8] A polarization-stabilized ceramic microchip laser using resonant grating technology ○bisson Jean-Francois*, Parriaux Olivier**, Ueda Ken-Ichi* (*電気通信大学レーザー新世代センター, **Université Jean-Monnet) [講演要旨] A polarized microchip laser was fabricated from ytterbium-doped Y3Al5O12 ceramic. A diffraction grating was written into a dielectric multilayer using standard photolithography and reactive ion beam etching. The grating pitch and depth and multilayer were ポスターセッション 23日 [11:30〜12:30] 「結像素子,光学器械」「分光」「レーザー」「干渉計測」「画像処理」「オプトエレクトロニクス・光デバイス」「光通信」「その他」 [23aP1] 負性屈折光学とその解析 W. クラウス*, 高山 佳久**, 藤野 誠*** (*情報通信研究機構, **宇宙航空研究開発機構, ***トプコン研究所) [講演要旨] 負性屈折現象により、古典的な光学素子から得られない新光学機能が実現可能であると考えられる。本報告では、幾何光学および電磁波光学に基づいた解析ツールを用いて負性屈折光学レンズの結像特性および収差などについて考察を行う。 [23aP2] 反復回折法とHIOアルゴリズムを組み合わせたフレネル型ビーム成形用回折光学素子の設計 ○坂上 広樹, 松島 恭治(関西大・工) [講演要旨] 従来から用いられている反復回折法と位相回復の分野で提案されているHIOアルゴリズムを組み合わせて、フレネル型ビーム成形用回折光学素子の設計を行うことで性能の向上及び設計時間の短縮を図る。 [23aP3] レーザ直接描画装置を用いたホログラフィック光学素子の作製 川原 拓人, 中原 住雄, 久田 重善, 新宮原 正三, 藤田 武良 (関西大学大学院) [講演要旨] レーザ直接描画装置を用いて、大型のフォトレジスト付き石英ガラス基板にホログラムを描画し、Reactive Ion Etchingを行うことによって位相型のホログラフィック光学素子を作製した。 [23aP4] ホログラフィック光学素子におけるブラッグミスマッチ光の結像特性への影響 ○瀧澤 由佳子*, 北川 洋一**, 的場 修**, 吉村 武晃** (*兵工技セ、**神大) [講演要旨] 我々は、ホログラフィック光学素子を利用した結像素子を提案し、その結像特性を示した。今回、結像特性を低下させる要因となるブラッグミスマッチ光の結像特性への影響について検討した結果を報告する。 [23aP5] エアーグリッド構造によるブリュースター偏光分離素子の反射率向上 ○中野 貴敬, 玉川 恭久(三菱電機(株)情報総研) [講演要旨] ブリュースター角で入射した光線が偏光する現象を利用した偏光分離素子は赤外・紫外域でも使用することができる。この光学素子に対してs偏光成分に対する反射率を高め、消光比を向上することが可能なエアーグリッド構造を提案する。 [23aP6] 1対の半導体レーザを用いた透過型立体顕微鏡 ○鶴田 創*, 陳 軍*, 田中 展望**, 丹司 敬義** (*工芸大・工, **名古屋大・工) [講演要旨] 我々は2方向からの投影像を用いた透過型ステレオ顕微鏡を研究してきた。今回は光源の切り替えの高速化と、投影像のコントラストの向上を目的に、1対の半導体レーザを光源とし、照射光の切り替えは注入電流の直接変調によって実現した。さらに、立体視の効果を評価した結果についても報告する予定である。 [23aP7] フライアイ照明系の基礎検討 ○大久保 吾郎*, 渋谷 眞人*, 中楯 末三*, 色摩 和雄** (*東京工芸大学光工学専攻, **東京工芸大学光情報メディア工学科) [講演要旨] フライアイ照明系は照明ムラ補正に有効であるが、効率や空間的コヒーレンス制御に課題がある。本研究では、正弦条件や共役関係に着目してこれらの改良を試みた。 [23aP8] 流星群・月の分光観測用高分散素子の設計・作製および性能評価 ○新山 陽子*, 柏木 正子*, 海老塚 昇**, 小舘 香椎子* (*日女大理, **理研) [講演要旨] 流星群観測用素子として高分散VPHグリズムを用い、設計波長600nm、格子周期1µmに合わせてプリズムの仕様(頂角22度)を設計し作製した。また、流星群や月などのスペクトル観測を行い、自作素子の性能評価を行う。 [23aP9] 前置マンジン・ミラーを用いた定偏角平面格子モノクロメータ 野田 英行*, ○福井 智仁** (*筑波大・物理工, **筑波大・数物研) [講演要旨] マンジン・ミラーを平面回折格子の前置鏡として用い、格子をその表面を通る軸の回りに回転させて波長走査を行う定偏角モノクロメータに関し、結像特性の比較・検討を行う。 [23aP10] フェムト秒非同期光サンプリング法を用いた高速・超高分解テラヘルツ時間領域分光法の開発 ○安井 武史, 實吉 永典, 荒木 勉(阪大院・基礎工) [講演要旨] 従来のテラヘルツ時間領域分光法における周波数分解能と測定時間のトレードオフを解消するため、フェムト秒非同期光サンプリング法を用いた高速・超高分解テラヘルツ時間領域分光法に関して報告する。 [23aP11] 線集光型実時間テラヘルツ時間領域分光イメージング法に関する基礎研究 ○安井 武史, 澤中 健一, 安田 敬史, 荒木 勉(阪大院・基礎工) [講演要旨] 電気光学的時空間変換と線集光テラヘルツ光学系を利用することにより、実時間でのライン・イメージングが可能なテラヘルツ時間領域分光イメージング法に関して報告する。 [23aP12] オイル中のBragg回折を用いた色素レーザの発振波長制御 成橋 英之, ○斉藤 光徳(龍谷大理工) [講演要旨] 高い透明性と低音速という特長をもつシリコーンオイルを用いると、大きな角度の光偏向(音響光学効果)を容易に実現できる。励起レーザパルスを様々な角度で色素溶液に入射させ、発振波長やパワーの制御を行った。 [23aP13] 0.2W半導体レーザー側面励起QスイッチNd3+:KGd(WO4)2黄色レーザー ○濱田 創*, 濱野 哲英**, Simon Pleasants*, 尾松 孝茂* (*千葉大工, **古河機械金属(株) ) [講演要旨] 我々はNd3+:KGd(WO4)2ラマン結晶を用いて、コンパクトな半導体レーザー励起全固体黄色レーザーシステムを構築した。その結果、出力250mWの黄色光(590nm)を得ることに成功した。 [23aP14] 超短光パルスを用いたホウケイ酸ガラスの接合 ○音田 智史*, 玉木 隆幸*, 渡辺 歴*, 西井 準治**, 伊東 一良* (*阪大院工, **産総研関西センター) [講演要旨] 近年,超短光パルスを用いてホウケイ酸ガラス内部に,様々な微小光学素子が作製されている. これらの微小光学素子の複合化を目的として,ホウケイ酸ガラスの接合を行ったので報告する. [23aP15] CPAレーザシステムの波面誤差に依存するレーザー時空間波形計算シミュレーション ○鈴木 二郎, 関 浩二, 平野 嘉仁, 江崎 豊(三菱電機(株)) [講演要旨] パルスレーザーの超高強度化においてCPA法が有効であるが、パルス圧縮器の回折格子が大型化する問題がある。回折格子の形状歪みなどの時空間波形に及ぼす影響をシミュレーション計算したので報告する。 [23aP16] 電流変調された自励発振半導体レーザカオス振動の数値解析 ○松本 通明, 大坪 順次(静大工) [講演要旨] 電流変調された自励発振半導体レーザにおいて、変調周波数がレーザの自励発 振周波数よりも低い場合と、自励発振周波数と同程度の場合についてカオス振動の振る舞いを数値的に調 べ、その違いを明らかにした。 [23aP17] A Novel Technique for the Direct Full-field Observation of 3-DCoherence Function ○Wei Wang, Zhihui Duan, 宮本 洋子, 武田 光夫(電通大) [講演要旨] A simple technique for the direct full field observation of 3-D spatialcoherence function with the capability of variable scale adjustment isproposed. Several experimental examples have been presented todemonstrate the validity of the proposed method. [23aP18] 空間周波数可制御光源を用いた絶対干渉計測法 ○段 志輝, 山田 明紀, 韋 冬, 宮本 洋子, 武田 光夫(電通大) [講演要旨] 広帯域時間周波数可制御光源を用いた絶対干渉計測法は屈折率や吸収の波長分散の問題が生じる。本研究は単色光源の空間周波数の制御により、分散や吸収の問題を解決し,機械的可動部の無い絶対干渉計測法を提案する。 [23aP19] 光散乱によるナノファイバーの太さと屈折率の同時測定 ○但馬 文昭, 西山 善郎(横浜国大教) [講演要旨] レーザー光をナノファイバーに当てて生ずる散乱光強度の角度分布を測定することにより,太さと屈折率を同時に決定できた。太さ550〜89nmの透明円柱の実験結果は理論とよく一致した。金属線の結果も紹介する。 [23aP20] 液晶波長可変フィルタを用いた正弦波状波長走査フィードバック干渉計による実時間距離測定 ○佐々木 修己*, 斎藤 昭洋*, 鈴木 孝昌*, 武田 光夫**, 黒川 隆志***(*新潟大学, **電通大, ***東京農工大工) [講演要旨] 液晶ファブリーペロ型波長可変フィルを用いた正弦波状波長走査干渉計において、半波長以下の光路差と波長走査振幅をフィードバック制御することによって、数nmの誤差で50ミクロンから200ミクロンの光路差を実時間測定できることを報告する。 [23aP21] 透過型位相シフト干渉顕微鏡を用いた光導波路屈折率分布の高精度計測 ○陳 軍, 金澤 健二(工芸大・工) [講演要旨] 光導波路の性能はそのコア部の屈折率分布に強く依存する。屋根型プリズムの横移動を用いた透過型干渉顕微鏡を開発し、光導波路の屈折率分布を計測した。導波路作製プロセスにおけるドーパント拡散による屈折率分布の変化を明らかにした。さらに、複屈折率分布の計測結果についても報告する予定である。 [23aP22] 縞処理装置を用いた2波長位相シフト干渉計 ○中楯 末三, 相良 武樹, 喜入 朋宏, 渋谷 真人(工芸大 工) [講演要旨] 実時間縞処理装置を用いた2波長位相シフト計について述べる。縞処理装置のアナログ信号で2台のレーザー光を切り替え、干渉計のピエゾ素子により位相シフトした6枚の干渉縞を得て、2波長での位相差を得る。 [23aP23] 偏光方式を用いたe-learning用3Dコンテンツ表示の検討 ○清水 賀代, 上之原 理恵, 小舘 香椎子(日本女子大・理) [講演要旨] e-learning用コンテンツの3D化の要求が高まり、ノートPC上での簡易的な3D表示方式が求められている。オンデマンドだけでなくストリーミング配信でも表示可能な偏光によるステレオ表示について検討を行ったので報告する。 [23aP24] ニューラルネットワークモデルを用いた連続分割法によるシフトバリアント劣化像のブラインド回復 ○石原 信人*, 小松 進一*,**(*早大理工, **早大HRC) [講演要旨] シフトバリアントなPSFに因る劣化像のブラインド回復手法として、ブラインドデコンボリューション手法を応用した連続分割法にニューラルネットワークを適用した新しい回復手法を提案する。 [23aP25] 導波路型光波シンセサイザを用いたフォトニック多重処理の検討 安西 志摩子*, 駒井 友紀*, 杜塚 芙美*, 和田 尚也**, 宮崎 哲弥**, 小舘 香椎子*(*日女大理, **情通研) [講演要旨] スペクトル成分の位相・振幅を独立に制御可能な20ポート10GHz光波シンセサイザを用い、疑似乱数光信号データのPrime符号による多重符号化・復号化を実験的に実現した。また、シミュレーションにより実験結果の検証も行ったので報告する。 [23aP26] 液晶可変ディレイを用いたマッハツェンダー干渉計の試作と基本特性 ○井出 昌史*, 白石 篤**, 古城 健司***, 山脇 久志*** (*シチズン時計, **シチズン・ディスプレイズ, ***アルネアラボラトリ) [講演要旨] 片側光路に液晶可変ディレイを配置した小型マッハツェンダー干渉計を試作した。液晶デバイスは電極にITiOを使用し光通信の1.5μm帯において低損失化した。今回は、本小型干渉計の基本特性について報告する。 [23aP27] 導光体用出力カプラの解析と応用 ○堀尾 大輔, 高木 佳彦, 藤枝 一郎(立命館大院理工) [講演要旨] バックライトの導光体から特定の偏光を出力する新規構造を提案し,光線追跡による解析の結果,従来構造の約1.3倍の正面輝度を得た.更に,液晶層と組み合わせ,巻き取り型ディスプレイへの適用を提案し解析した. [23aP28] 光触媒活性を有するTiO2薄膜の光学的ならびに電気的特性 ○早川 孝宏*, 新妻 清純**, 移川 欣男** (*日大生産工(院), **日大生産工) [講演要旨] マグネトロンスパッタ法により作製されたTiO2薄膜において、紫外線照射時における電気抵抗等を評価し、これらの諸特性と光触媒活性ならびに薄膜作製条件との相関について検討を行う。 量子光学,非線形光学 [11月23日14:15〜15:55] [23pD1] 2光子結像論と超解像顕微鏡 ○福武直樹((株)ニコン) [講演要旨] 非線形光学過程により非線形結晶から発生した「もつれた光子対」を用いて物体面を照明する結像光学系を考える。2光子結像理論を導出し、それを2光子顕微鏡に適用し、ある条件下では超解像となることを示す。 [23pD2] レーザーによる秩序・無秩序構造制御とガラスの2次光非線形性発現 ○藤原 巧、紅野 安彦、小松 高行(長岡技科大・工) [講演要旨] 反転対称性のために、原理的に2次の光非線形性を示さないガラス材料に対して、レーザーを用いた、局所的なナノ結晶化及び単結晶パターニングに成功した。このフォトニック・ガラスは光波制御に必須とされる2次光非線形性を示し、従来の結晶材料に代わる新フォトニクス材料として期待される。 [23pD3] 周期的入力によるフォトリフラクティブBaTiO3結晶の応答特性 黒岩 孝、○西澤 智、松原 三人(日大生産工) [講演要旨] 本研究では、入力光のパワーを周期的に変化させた場合について、フォトリフラクティブBaTiO3結晶の応答特性がどの様に変化するか検討を行う。 [23pD4] 近赤外域ラゲールガウス光の位相共役波発生 ○金谷圭一郎、尾松孝茂、丁景福(千葉大学工) [講演要旨] 液晶空間光変調器を用いて発生させた波長1064nmのラゲールガウスビームを光源として四光波混合を行い、位相共役波を発生させた。位相共役波の波面忠実度、反射率などを測定した。 [23pD5] OFRRダイナミクスを利用した光ファイバの非線形屈折率の測定 ○三室将邦、今井洋(茨城大工) [講演要旨] 変調された励起光を光ファイバリング共振器(OFRR)に入射し,入力光パワーを上げると出力はやがて変動する.そのスペクトルには変調周波数とともにリング共振器の共振周波数が現れる.そのスペクトル特性を利用して光ファイバの非線形屈折率を測定する. 視覚光学(1)[11月23日16:10〜18:55] [23pD6] 短時間2刺激呈示における両眼間の時間的足し合わせ ○平山正治、篠森敬三(高知工科大学) [講演要旨] 両眼間の時間的足し合わせ効果について検証するために、ISIを伴う2刺激を両眼の同じ視野上に短時間呈示し、検出閾値を測定した。また、刺激の空間周波数が両眼足し合わせに与える影響についても検討した。 [23pD7] 両眼立体視の成立潜時を長くする半遮蔽部分の生態光学的非妥当性とは何か? ○鈴木雅洋、金子寛彦、福田一帆 (東京工業大学像情報工学研究施設) [講演要旨] 半遮蔽部分の生態光学的に非妥当な刺激パタンは両眼立体視の成立潜時を長くするが(Grove & Ono,1999),その生態光学的非妥当性には (a) 同一面におけるテクスチャの不連続性と (b) 両眼間の局所パタン対応と全体輝度エッジ対応との不一致とがある.本研究においては両者の寄与に関して検討する. [23pD8] 遠近法的な奥行き手がかりによる面の傾斜知覚における異方性 ○佐藤雅之(北九州市大) [講演要旨] 一様なグリッド状のテクスチャをもつ傾斜した平面を模擬したテスト刺激を単眼に呈示し,傾斜角の閾値を測定した.水平な軸を回転軸とする傾斜よりも垂直軸の傾斜のほうが,閾値が低いことが明らかになった. [23pD9] 相対運動と運動視の時空間周波数チャンネル ○塩入 諭、松宮 一道(東北大) [講演要旨] 本研究は,運動残効を用いて,2つの時空間周波数チャンネルを 分離 し,それらの相対運動に対する関与の違いについて検討した。その 結果,高 空間周波数に感度を持つチャンネルの相対運動への大きな関与 が示唆され た。 [23pD10] 二つの空間周波数成分の拮抗運動による運動残効と眼球運動の比較 ○松宮一道、塩入 諭(東北大学電気通信研究所) [講演要旨] 本研究は,視覚性運動処理機構が知覚系と眼駆動系においてどのような処理特性を示すかを調べた.二つの空間周波数成分を含み,各々の成分の運動方向が拮抗する運動刺激を用い,運動残効特性と順応後の眼球運動を測定し比較を行う. [23pD11] 周辺視野での時間的輝度変調ターゲットの検出に及ぼす中心視注意負荷の強さの効果 ○瀬川かおり、内川惠二(東工大総理工) [講演要旨] 本研究は,中心視野における視覚的注意の負荷の強さの違いにおける,注意の時空間的分布特性の違いを明らかにすることを目的とした.実験の結果,中心視野に強く注意を向けることで周辺視野での刺激の検出感度が顕著に低下することが示された. [23pD12] ドライバーの有効視野に対する交通視環境の輝度分布の影響 ○熊谷公寛、長谷川光司、佐藤美恵、春日正男、阿山みよし (宇都宮大学大学院情報制御システム科学専攻) [講演要旨] 繁華街・住宅街・農道の静止画像を用い、ドライバーがターゲットを認識できる視野範囲が視環境の輝度分布によって変化するかを調べた。その結果、繁華街が他の画像より有効視野が狭く、輝度分布が複雑であることが分かった。 [23pD13] HUDを用いたナイトビジョン映像表示に関する基礎的検討 ○鈴木 潤*, 藤田 雄大*, 森田 和元**, 川口 嘉史***, 佐藤 孝***, 阿山 みよし* (*宇都宮大学工学研究科, **交通安全環境研究所, ***スタンレー電気) [講演要旨] 運転者の安全運転に結びつけるシステムとしてナイトビジョン映像表示にHUDが検討されている。本研究では、遠・近赤外線映像をHUDで提示し、提示位置として運転者正面下方で水平方向の視角8°が高い結果となった。 OJベストプレゼンテーション賞セッション 医用・生体応用光学(2)[11月23日 14:15〜16:15] [23pE1] 肌テクスチャの解析と合成 ○岡口 紗綾*, 津村 徳道**, 中口 俊哉**, 沖山 夏子***, 小島 伸俊***, 三宅 洋一** (千葉大学大学院*, 千葉大学工学部情報画像工学科**, 花王株式会社***) [講演要旨] 多数の肌テクスチャから成るデータベースより画像特徴量を抽出し,これを加齢やムラの多少などの視覚的・心理的特徴と関連付ける.また,これをもとに任意の視覚的特徴をもつ肌テクスチャの合成手法を提案する. [23pE2] 非線形濃度空間における肌色素濃度の定量的測定 〇川添大介、高瀬紘一、津村徳道、中口俊哉、三宅洋一 (千葉大学大学院) [講演要旨] 肌色を構成するメラニン・ヘモグロビン色素のモル濃度を顔画像から測定する手法を提案する.提案法は非線形な濃度空間内で経験的に肌拡散反射を近似したモデル式に基づいている. [23pE3] 光脳機能トポグラフィーによる組織吸収画像再構築のファントム実験 ○川口拓之、岡田英史(慶大理工電子) [講演要旨] 頭部ファントムの脳組織中における局所吸収変化を,光脳機能トポグラフィーによって画像化する実験を行った.トポグラフィー画像は,従来のマッピング法と空間感度分布を用いた再構築法で行い,結果を比較した. [23pE4] 拡散光子密度波による生体擬似試料内部の異物検出 ○谷口純、服部美代、村田博司、岡村康行 (大阪大学大学院基礎工学研究科研究科) [講演要旨] 拡散光子密度波の生体擬似試料内部の伝搬計測データを順問題および逆問題解析アルゴリズムにより、吸収係数と散乱係数の分布を求めて、腫瘍擬似試料(異物)の位置および形状の推定をおこなった。 [23pE5] 散乱体中に局在する吸収体の位置検出における系統的ズレの検討 ○小野智彦、西村吾朗、田村守(北海道大学電子科学研究所) [講演要旨] 吸収領域が局在する散乱体について時間分解及びCW計測を行った。吸収体の深さを変えるとプローブとの空間的位置に対して違った強度パターンを示した。光イメージングに与える影響を議論し、時間分解計測の有用性を確かめる。 [23pE6] 後方散乱光時間分解計測よる散乱体断層イメージングの試み(VI) ○浪田 健、加藤 祐次、清水 孝一(北大院情報科学) [講演要旨] 後方散乱光時間分解波形から深さ方向吸光度分布を再構成する我々の方法では,対象散乱体を任意の層状構造に分割して考える.この分割の仕方が再構成結果に与える影響を調べ,精度の向上を目指した. [23pE7] 生体透視イメージングのための伝搬光路制御による散乱光成分抑制の試み ○高木 一人、加藤 祐次、清水 孝一(北大院情報科学) [講演要旨] 光による生体透視イメージングを実現するためには,生体内における光散乱が大きな障害となっている.本研究では,散乱体内の光伝搬路制御による散乱光成分抑制法を考案し,実証実験をとおしその有効性を確認した. [23pE8] ワイドダイナミックレンジカメラを用いた非走査型OCTの検討 ○山田和彦、渡部裕輝、佐藤学(山形大学大学院理工学研究科) [講演要旨] 回折格子を用いた非走査型OCTにおいてワイドダイナミックレンジのCMOSカメラを用いて,通常のCCDカメラとの感度比較,及び生体試料の測定を試みた. OJベストプレゼンテーション賞セッション 医用・生体応用光学(3) [11月23日 16:30〜17:45] [23pE9] ダイナミックOCTによるヒト指汗腺の機能解明へのアプローチ ○上田悦弘、藤利栄、山田晃寛、近江雅人、春名正光(阪大院医) [講演要旨] 高速OCTを連続的に走査するダイナミックOCTを用いることで、汗腺の動態変化をとらえることができた。そこで、今回我々は、ダイナミックOCTによるヒト指汗腺の機能解明を試みた。 [23pE10] OCTとナノ秒時間ゲート分光を用いたレーザアブレーションによる生体組織のCa分布測定 ○谷澤 学、石田 睦、近江雅人、春名正光(阪大院医) [講演要旨] 我々はレーザアブレーションとOCTとを組み合わせて、クレータの深さをin-situで測定している。今回これにナノ秒時間ゲート分光法を付加して、生体組織の厚さ方向のCa分布測定を試みた。 [23pE11] ヒト前眼部の in vivo 計測への swept-source/spectral-domain 光コヒーレンストモグラフィーの適用 安野 嘉晃*, Violeta Madjarova*, 巻田 修一*, 山成 正宏*, 中村 佳史*, 堀 泰明*, 秋葉 正博**, 陳 建培**, 伊藤 雅英*, 谷田 貝豊彦* (*筑波大・計算光学グループ, *山形県産業技術振興機構) [講演要旨] 1.3 um 帯の波長走査型光コヒーレンストモグラフィー(OCT)、830 nm 帯のスペクトルドメインOCTを用いて、in vivo のヒト前眼部の構造および、複屈折構造を2次元、3次元で可視化する。 [23pE12] スペクトラルドメイン光コヒーレンストモグラフィーによるヒト網膜計測への応用 ○巻田 修一*, 安野 嘉晃*, Violeta Dimitrova Madjarova*, 中村 佳史*, 山成 正宏*, 青木 剛毅*, 堀 泰明*, 伊藤 雅英*, 谷田貝 豊彦*, **板谷 正紀, **吉村 長久 (*筑波大・計算光学グループ, **京大医学研究科眼科学教室) [講演要旨] スペクトラルドメイン光コヒーレンストモグラフィーは高速且つ高感度で生体試料の断層画像を取得できる計測システムである。我々は眼底計測用のシステムを作製しヒト網膜のin vivo計測を行った。 [23pE13] In vivo ヒト皮膚計測へのスペクトル領域及び波長走査型光コヒーレンストモグラフィーの応用 ○堀 泰明*, 安野 嘉晃*, 巻田 修一*, Violeta Dimitrova Madjarova*, 中村 佳史*, 孫 家偉*, 酒井 進吾**, 松本 雅之**, 伊藤 雅英*, 谷田貝 豊彦* (*筑波大・計算光学グループ, **潟Jネボウ化粧品) [講演要旨] 従来OCTより高速・高感度な1.3μm・830nmスペクトル領域及び波長走査型光コヒーレンストモグラフィーを用いて、in vivo ヒト皮膚計測を行い、皮脂腺の大きさおよび分布を解析することに成功した。 OJベストプレゼンテーション賞セッション 光応用計測(1)/干渉計測 [11月23日 14:15〜16:15] [23pF1] ダブルパルスディジタルホログラフィを用いた二重露光法による変位計測 ○藤田孝昭、野村孝徳、似内映之、沼田卓久(和大院システム工) [講演要旨] ダブルパルスレーザで短時間の変位計測を行うには,物体の変形前後を別々に1フレームに撮影する高速度カメラが必要であるが,本研究では一般のCCDカメラを用いた場合においても変位計測が行える手法を提案する. [23pF2] 光コム光源を用いた形状計測 ○崔 森悦、山本 光史、茂手木 大輔、塩田 達俊、田中 洋介、黒川 隆志(東京農工大・院・工) [講演要旨] 光周波数コム光源を用いた新しい形状計測方法を提案する。コム間隔周波数を掃引して得られた測定結果について報告する。測定可能な範囲は0.1mmから10m、測定精度は1.3μmであった。 [23pF3] 顕微干渉計によるMEMSの動作解析 ○本橋 研、豊岡 了、門野 博文、千田 博之、戸井田 裕貴(埼玉大理工学研究科) [講演要旨] マイケルソン型顕微干渉計用いてMEMSの動的観察を行い、ヒルベルト変換位相解析法による高精度定量解析を行った。準単色光を用いることで、スペックルノイズにわずらわされることない解析が可能である。 [23pF4] 時間相関イメージセンサを用いた3次元OCTの基礎的検討 ○佐藤 世智、栗原 徹、安藤 繁(東大院情報理工) [講演要旨] 我々は,時間相関イメージセンサを用いた実時間en-face OCTシステムを開発してきた.今回,干渉波形の振動成分をセンサ上で除去し1走査で三次元分布を取得する新しい3D OCTシステムを提案する. [23pF5] 統計的干渉法を用いたオゾンストレス下の植物の生長計測 ○清水 直也、幡野 敬典、門野 博史、豊岡 了(埼玉大学) [講演要旨] スッペクル場の統計を基準とした超高精度干渉法である統計的干渉法を用いて、大気汚染物質であるオゾンの植物生長への影響を調べてた。本研究では、植物活性の指標である光合成量を同時に計測し相関を調べた。 [23pF6] 傾斜面走査型共焦点光学系による3次元計測システムのための高機能イメージセンサ ○馬場 庸介*, 前田 康次*, 宮崎 大介*, 向井 孝彰*, 香川 景一郎**, 太田 淳** (*大阪市大・工, **奈良先端大) [講演要旨] 傾斜面走査型共焦点光学系による3次元計測システムにおいて,実時間計測を行うことを目的として,3次元情報の処理がチップ内部で行える高機能なイメージセンサを試作し,要素回路の検証を行った. [23pF7] 超短パルスファイバレーザを用いた三次元光計測システムの開発 ○太田健史、西澤典彦(名古屋大学大学院) [講演要旨] 超短パルスファイバレーザを光源に用いた高感度、高分解能な光三次元計測システムの開発に成功した。現在、波長可変ソリトン光を用いた超高速な計測に取り組み、1点あたり10kHzでの信号検出が確認されている。 [23pF8] プラスチック光ファイバを用いる無呼吸症候診断と光無音声マイクロホン ○アルシャビブ ヌーリ、本間 聡、森澤 正之、武藤 真三 (山梨大・医工院) [講演要旨] プラスチック光ファイバの一部を水分膨潤性ポリマーでクラッド化したリーキー・導波変換型にすると呼気中の水分が実時間で検出でき、無呼吸症候の診断や無音声呼吸のパターン認識による光マイクロホン構成が可能となる。 OJベストプレゼンテーション賞セッション 光応用計測(2)/量子光学,非線形光学 [11月23日 16:30〜17:45] [23pF9] Agナノ周期構造のプラズモン共鳴を用いた光学式結露センシング ○沼田 孝之、大谷 幸利、梅田 倫弘(農工大院) [講演要旨] Agナノ周期構造における表面プラズモン共鳴を用いた高感度な結露検出法を提案する。本手法により、露点温度よりも高温において、雰囲気中水分の物体表面への極微量な凝集過程が、光学的に検出可能となる。 [23pF10] アダプティブキャリアを用いた高精度高速光リフレクトメトリ ○ファン シンユー、何 祖源、保立 和夫(東大) [講演要旨] 光ファイバモジュールの非破壊的な診断は工業界でその実現が強く望まれながら、有効な手法が見出されずにいる悩みの種である。光リフレクトメトリをこの診断に応用するには、10cm以下の空間分解能と10m~100mの測定レンジ、さらに0.1dB程度の反射率精度を高速に達成することが必要となる。当研究室ではコヒーレンス関数の合成(SOCF)という独自手法を使い、コヒーレンスピークを合成掃引して、光モジュールの後方散乱光強度の分布測定による診断技術を研究してきた。多点反射またはレイリー散乱同士の干渉によるフェーディング [23pF11] チャネルド分光偏光計測法の誤差低減 ○谷口 敦史*, 岡部 浩史**, 早川 雅之**, 内藤 均**, 中塚 信雄**, 岡 和彦* (*北大院工, **オムロン梶j [講演要旨] チャネルド分光偏光計測法は、スナップショットで偏光状態の波長分布を完全に決定できる計測法である。本研究では、この計測法における誤差の内、光学系の不完全さや不安定さによる影響を、信号処理の過程で効果的に削減できる方法を開発した。 [23pF12] 光SSB変調器と安定化光源を用いた超高分解能スペクトル計測 ○山本 剛、山本光史、田中洋介、塩田達俊、日隈 薫、黒川隆志(東京農工大・院・工) [講演要旨] 周波数安定化光源と周波数シフターとして働く光SSB変調器を用いて超高分解能スペクトル計測システムを構築した。狭線幅の周波数透過特性を示す試料を用いた分光計測により、1MHz以下の分解能が確認された。 [23pF13] アイドラ光の制御による光パラメトリックチャープパルス増幅の最適化 ○永田 紘士、張本 鉄雄(山梨大大学院) [講演要旨] 光パラメトリックチャープパルス増幅を利用すれば高出力を得ることができるが、安定性や変換効率の面で様々な課題がある。本発表ではアイドラ光の制御を用いて増幅の最適化を図り、その数値計算を行った結果を報告する。 OJベストプレゼンテーション賞セッション 光情報処理/光記録 [11月23日 15:30〜17:45] [23pG1] 合成開口3次元干渉分光イメージングによる多重分光立体映像の再生 ○高橋豪*、有本英伸**、吉森久*(*岩手大工学部、**産総研) [講演要旨] 2軸波面折り畳み干渉計によって取得される多次元インターフェログラムから,合成開口処理を用いて3次元の多重分光立体映像の再生を行った.提案手法の原理,及び再生結果に関し報告する. [23pG2] Light-in-flight recording by holographyにより得られる3次元再生像の歪み解析 ○駒井 和斉, 山際 将具, 粟辻 安浩, 久保田 敏弘 (京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科電子情報工学専攻) [講演要旨] Light-in-flight recording by holographyを用いて、光学媒質中を伝搬する光パルスを3次元の像として記録・観察する方法を紹介する.この記録・観察実験を行い,得られた伝搬するフェムト秒光パルス動画のデモを行う。さらに実験で得られた再生像の形状の解析を行い、その結果も報告する。 [23pG3] 並列準位相シフトカラーディジタルホログラフィ ○藤井 淳, 粟辻 安浩, 久保田 敏弘 (京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科電子情報工学専攻) [講演要旨] 位相シフト法を並列に行うカラーディジタルホログラフィを提案する.本技術の光学系と像再生アルゴリズムを述べ,計算機シミュレーションにより有効性を示し、得られた再生像の評価を行う。 [23pG4] グラフィックアクセラレータによる多視点画像の逐次的生成法 菅野剛、坂本雄児(北海道大学大学院情報科学学研究科) [講演要旨] ホログラフィックステレオグラム等に用いる多視点画像をCGを用いて生成する場合、全ての画像を格納する記憶領域が必要になる。本手法では各画像の画素を逐次的に生成し、使用する記憶領域を少なくしている。 [23pG5] 全光型超高速光相関による画像検索エンジン ○渡邉恵理子、小舘香椎子(日女大) [講演要旨] 光並列相関演算とホログラフィック光メモリ技術を融合し、既に構築してきた光相関による認証アルゴリズムを基礎として超高速画像検索エンジンを提案する。本発表では原理実験結果および設計方針に関して述べる。このシステムはランダムアクセスが可能なコリニア式光ディスクシステムで極めて容易に実装できる。 [23pG6] 光キューマシンの提案 ○川田 宗太郎、Ben. A. Abderazek、曽和 将容(電通大) [講演要旨] 従来のCPUは、命令に使用するレジスタを指定し、レジスタを駆使して演算を行ってきた。一方でキュー計算モデルに基づくキューマシンでは、キューにデータを入れ、またキューからデータを取り出して演算を行う。そこではレジスタの存在を意識することがない。本研究では、光の流れ続ける性質と、キューの一方向性を融合させた新しいプロセッサの概念を提案する。 [23pG7] レーザー走査によるフォトクロミック分子の光反応を用いた微細Mg電極パターン形成 ○高木 理江*, 増井 恭子*, 中村 振一郎**,***, 辻岡 強*,*** (*大阪教育大, **三菱化学科セ, ***JST-CREST) [講演要旨] フォトクロミック分子は、光異性化状態に応じて様々な物性変化を生じる。我々はフォトクロミック・ジアリールエテンにおいて、異性化状態に応じたMg蒸着選択性を見出した。この現象を用いて、レーザー走査により任意の微細電極マスクレス蒸着形成を試みた。 [23pG8] 多重ホログラムのコヒーレント一括転写法 ○伊藤輝将*, 岡本 淳*, 舟越 久敏** (*北大院情報科学, **苫小牧高専) [講演要旨] 多重ホログラムの回折効率を大幅に改善する手法を新たに提案する.一度,一つ目の記録媒質に信号光自身の変調でホログラムを多重化し,それを別の記録媒質に一括転写することによって,一枚あたりの回折効率が向上することを示す. OJベストプレゼンテーション賞セッション 光物理/結像素子,光学器械 [11月23日 14:15〜16:15] [23pH1] 2次元二重井戸型光圧ポテンシャルを用いた微粒子のソーティング特性 ○林 靖之、芦原 聡、藤村 隆史、志村 努、黒田 和男 (東京大学生産技術研究所) [講演要旨] 我々は光トラップ技術を用いて微粒子の仕分けを行うソーティングシステムの開発を行っている。本手法はトラップ用の光パターンをコンピューター制御された空間光変調器で形成し、微粒子を操作することで行う。 [23pH2] 光ファイバ型レーザマニピュレータを用いた金ナノ粒子パターニング ○辰田 寛和、沼田 孝之、大谷 幸利、梅田 倫弘 (東京農工大学) [講演要旨] 光ファイバ型のレーザーマニピュレーション装置を用い,金ナノ粒子のパターニング法を開発した.個々の粒子の固定は,本装置特有の長焦点のビームから受ける放射圧により基板に埋め込まれることで起こる. [23pH3] マルチコア型フォトニック結晶ファイバのエネルギー変換特性 ○松居 健太*, 中尾 正史**, 永沼 充***, 宇高 勝之****, ★井筒 雅之, 小林 郁太郎* (*東京大学大学院工, **NTTフォトニクス研究所, ***帝京科学大学理工, ****早稲田大学理工, ★情報通信研究機構) [講演要旨] フェムト秒パルスの入射によりフォトニック結晶ファイバ中に発生するスーパーコンティニウム光の拡がりは興味深い.この拡がりのファイバ長依存性を解析する実験系を設計し,実験結果と数値計算との一致を試みた. [23pH4] 奇数次非球面係数の基礎検討 ○谷川 剛基*, 藤川 千恵**, 渋谷 眞人*, 中楯 末三* (*東京工芸大学光工学専攻, **東京工芸大学光情報メディア工学科) [講演要旨] 奇数次非球面の意義及び有効性について、回折限界と収差が大きい場合を分けて基礎的な理論検討を行った。光学シミュレーションで理論の正当性を確認した。 [23pH5] ハイブリッドCGHを用いた複合機能回折光学素子の設計 ○小野塚 紳一*, 岡田 拡, 伊藤 直史, 澤田 寿史 (*群馬大学工学部, **太陽誘電) [講演要旨] 計算機ホログラムを用いて、集光・分岐などの複合機能回折光学素子が設計できる。本研究では、計算機ホログラムとレンズを組み合わせたハイブリッドCGHを開発し、NAの大きな回折光学素子を設計した。 [23pH6] 有効屈折率法におけるマルチレベル回折格子のレベル間の位相補間 ○大西 岳仁、小西 毅、伊東 一良(阪大院工) [講演要旨] 有効屈折率法において,格子ピッチとfillfactorを適切に変化させることにより,マルチレベル回折格子のレベル間の位相補間が可能であることを,FDTD法を用いたシミュレーションにより示した. [23pH7] 共鳴領域の積層型回折格子 長浜 邦浩、市川 裕之(愛媛大工) [講演要旨] 光学的に記録された体積格子は高回折効率ではあるものの、再現性の高い作製が困難などの問題を抱えている。そこで、薄いシート状の2値位相格子を積層することで、体積格子の代替が出来ないかの検討を行ってみた。 [23pH8] 実用的なアライメント誤差を許容する軟X線用結像光学系の設計 ○豊田光紀、山本正樹、柳原美広(東北大多元研) [講演要旨] 軟X線顕微鏡光学系では、従来の2面球面系で必要なアライメント精度(約300nm)の緩和が求められている。本発表では非球面系において解析的手法により新たに見出した偏心に強い実用光学系について報告する。 OJベストプレゼンテーション賞セッション 画像処理 [11月23日 16:30〜17:45] [23pH9] 押圧時の指の散乱光スペクトルから算出した生体指の特徴 ○松山悦司、田井克樹、栗田真嗣、藤枝一郎(立命館大院理工) [講演要旨] 白色光源を用いて押圧時の指の散乱光スペクトルを測定した.生体指では,散乱光スペクトルが圧力に応じて変化する.これを元に色度座標xyを算出して評価することにより,人工指を拒否する可能性を示した. [23pH10] 2色LEDを用いた散乱光検出による指の生体識別 ○角谷健太、田井克樹、藤枝一郎(立命館大院理工) [講演要旨] 赤と緑の2色のLEDを用いて散乱光検出方式の指紋センサを構成した.押圧時の一連の指の色の変化を色度座標x,yの変化として評価した.その結果,生体指では特に色度座標yに顕著な変化が確認できた. [23pH11] 共焦点レーザ顕微鏡を用いた脳神経微細構造の自動画像解析 佐藤 康平*, 青木 義満*, 俣賀 宣子**, Takao K. HENSCH**, 滝 克彦***(*芝浦工業大学, **理化学研究所, ***日本ビジュアルサイエンス) [講演要旨] 共焦点レーザ顕微鏡により取得した脳神経画像から、脳神経の微細構造を高精度に計測する。二次元的な画像処理により、スパインの存在位置を推定し、三次元画像処理により、2Dでの推定位置からスパインの位置・形状を更に正確に把握するシステムを開発した。 [23pH12] Light-in-flightホログラフィで観察される超短光パルスの再生像の歪補正 ○山際将具*、駒井和斉*、粟辻安浩**、久保田敏弘** (*京都工繊大院工芸、**京都工繊大工芸) [講演要旨] Light-in-flightホログラフィは光パルスの伝搬を記録・観察する手法であるが,原理上,歪んだ光パルスの像が再生される.本研究では歪んだ光パルス像の歪補正法を提案し,歪補正を行った. [23pH13] ミリ波レーダ計測による煙充満空間内の物体検知手法 酒井正樹、青木義満、高木幹雄(芝浦工業大学) [講演要旨] ミリ波レーダを煙の充満する室内へ向け、多方向へ振りながら計測し、オブジェクトの検知を3次元的に行う。物体からの反射信号強度データを信号処理・統合し、煙の中を見透かした3次元地図を構築、消防士に提示し、消火活動を支援する。 11月24日 オプトエレクトロニクス・光デバイス/光通信(1) [11月24日9:30〜11:10] [24aB1] フォトニック結晶欠陥構造の動的制御による光スイッチング素子 ○中谷 徳幸*, 瀧澤 由佳子*,**, 仁田 功一*, 的場 修*, 吉村 武晃*(*神戸大工, **兵庫工技センター) [講演要旨] 本研究ではフォトニック結晶欠陥構造の動的制御による光スイッチング素子への応用を提案する。欠陥構造の変化の仕方により1つ以上の欠陥モードを形成することができ、特定の波長に対する透過率を大きく変化させる。数値計算による透過率変化を示し、光スイッチング素子としての性能を評価する。 [24aB2] Siナノ粒子とEr3+を共添加したSiO2系導波路の作製と評価 ○押谷 祐馬*, 斉藤 光徳*, 西井 準治**(*龍大院工, **産総研) [講演要旨] Siナノ結晶からEr3+へのエネルギー移動を用いた光増幅導波路では、Siの自由キャリア吸収が増幅効率を下げる。そこで本研究では、導波路の組成および作製プロセスの最適化について検討した。 [24aB3] スペクトル時間差分法による長周期グレーティングを有するポリシラン光導波路解析 ○渡辺茂夫、村田博司、岡村康行 (大阪大学大学院基礎工学研究科) [講演要旨] 従来、電磁波解析に用いられてきた時間領域差分法(FDTD)よりも大規模な解析が可能であるスペクトル時間差分法(PSTD)を用いて長周期グレーティングを有する光導波路のパルス解析を行い、透過特性の波長依存性を求めた。 [24aB4] 遠紫外光狭窄用膜厚テーパSiO2導波路の作製 ○井関 雅照、西尾 謙三、裏 升吾(京都工繊大) [講演要旨] 遠紫外光の微小スポットを生成するデバイスを検討している。今回、SOIを熱酸化してSiO2導波コアを形成し、Siの異方性エッチングとRIEにより膜厚テーパ構造導波路を作製し、導波を確認した。 [24aB5] SOAを用いた能動モード同期ファイバレーザの安定化 ○小野寺紀明、辻健一郎、山口哲平、猿渡正俊(防衛大 通信) [講演要旨] 能動モード同期ファイバレーザは、超高速光パルス光源として光通信の分野において重要な役割を担っている。本報告では、共振器内に挿入したSOAによる能動モード同期パルスの安定化について検討を行なった。 視覚光学(2) [11月24日9:30〜11:30] [24aD1] 空間の明るさ感と色モード境界輝度の関係 ○山口秀樹、津村恵、篠田博之(立命館大学) [講演要旨] 内装条件が異なる2つの模型空間に対して空間全体の明るさ感マッチングを行い,色モード境界輝度と比較した.内装の違いによらずマッチング成立照度と色モード境界輝度は対数値で比例関係にあることが示された. [24aD2] 高齢者の色知覚への色モードの影響 ○脇田 昌浩*, 篠田 博之** (*立命館大学理工学研究科, **立命館大学情報理工学部) [講演要旨] 水晶体の黄色化のため,同じ色度であっても異なる色モードでは高齢者の色の見えは異なる.更にかすみのため,若年者が物体色と知覚する輝度の物体を高齢者は光源色として知覚する傾向がある.これをフィルターを用いた実験によって示す. [24aD3] 異常三色型色覚者の色知覚シミュレーション ○下健太郎、篠田博之(立命館大学) [講演要旨] 色覚タイプの異なる被験者に対して色弁別閾の測定を行った結果,異常三色型色覚者の色知覚は二色型色覚者と色覚正常者の間に位置することが分かった.これをもとに異常三色型色覚者の色知覚シミュレーションを作成した. [24aD4] 中周辺視野における小視野刺激の色の見え ○藤澤圭祐、阿山みよし(宇都宮大学大学院工学研究科) [講演要旨] 周辺視野における小視野刺激の視認性を調べることは重要である.本研究では, 0.51°,1.0°,1.85°の刺激サイズで色の見えの変化を調べた.周辺にいくに従い刺激サイズの小さい方が飽和度は急激に低下することがわかった. [24aD5] 等輝度色度パルス対の時間的足し合わせにおける輝度応答の影響 ○増田修、内川惠二(東工大) [講演要旨] 周辺視における等輝度色度パルス対の時間的足し合わせは,同色相対の場合と逆色相対の場合で矛盾した傾向を示す.この結果への輝度応答の影響を調べるために,色度パルスに輝度台を導入し輝度応答の抑制を試みた. [24aD6] ノッチノイズ順応におけるノッチ幅の効果 ○栗木 一郎*, 石田 勲**(*NTT−CS研, **東工大総理工) [講演要旨] 一部の色相を除去した複数色を高速かつランダムに呈示する(ノッチノイズ順応)と,色相間で非対称に感度が変化する.本研究は,ノッチ幅を系統的に変化させた時の残効の傾向について報告する. 医用・生体応用光学(1) [11月24日9:30〜11:50] [24aE1] フェムト秒レーザーオシレーターを用いた細胞小器官のフォトディスラプション ○島田 朋子、渡辺 歴、松永 幸大、東 恒仁、石井 光、磯部 圭佑、 福井 希一、伊東 一良(阪大院工) [講演要旨] フェムト秒レーザーパルスを細胞小器官に集光することにより,細胞小器官の機能阻害が可能である. 本発表ではフェムト秒レーザーオシレーターを用いた生細胞のレーザーサージェリーについて報告する. [24aE2] 二光子励起による単一オルガネラマーキング ○島田 朋子*, 渡辺 歴*, 松永 幸大*, 栗原 大輔*, 有村 慎一**, 堤 伸浩**, 福井 希一*, 伊東 一良* (*阪大院工, **東大院農学生命科学) [講演要旨] 蛍光タンパク質Kaedeは紫外光照射により蛍光を緑から赤に変換させる特性をもつ. 本発表ではフェムト秒レーザーパルスの二光子励起により単一の細胞小器官をマーキングする手法をについて報告する. [24aE3] 可変位相差方式による単一細胞2次元分光計測 ○井上祐介、石丸伊知郎、八十川利樹、石崎勝己、吉田真 (香川大学) [講演要旨] 生体単一細胞内の分光分布を取得する研究を行っている。本報告では、可変位相差方式による高空間解像度2次元分光法について述べる。 [24aE4] 誘導パラメトリック蛍光顕微分光法のための細胞培養用培地評価 ○村瀬 令奈、磯部 圭佑、片岡 省吾、渡辺 歴、東 恒仁、 松永 幸大、福井 希一、伊東 一良(阪大院工) [講演要旨] 本発表では,我々がこれまでに提案している四光波混合過程に基づいた誘導パラメトリック蛍光顕微分光法により様々な細胞培養用培地を計測し,本分光法を用いた生体試料観察に最適な培地を評価した結果を報告する. [24aE5] シングルパルス誘導パラメトリック蛍光顕微分光法 ○片岡省吾、磯部圭佑、村瀬令奈、渡辺歴、福井希一、伊東一良(阪大院工) [講演要旨] 4光波混合過程である誘導パラメトリック蛍光信号を単一パルス内で発生させる手法を報告する.光源には主に光ファイバー中の自己位相変調によりスペクトルが広がった超短光パルスを利用する. [24aE6] ファイバーレーザーを用いたCW発振580nm光源の開発 ○小嶋 和伸*, 依田 琢也**, 林 健一* (*潟jデック, **潟Iプトクエスト) [講演要旨] 医療応用を目的に1160nmファイバーレーザーを用いて波長変換により可視域でCW発振の光源を得る方法を検討している。1160nmで5.5Wの基本波入力に対し最大1.7Wの580nm出力光が得られた。 [24aE7] OCT用高出力1.3μm帯スーパールミネッセントダイオード ○須郷満、柴田泰夫、吉村了行(NTTフォトニクス研究所) [講演要旨] 医療用OCT応用1.3μm帯スーパールミネッセントダイオード(SLD)を開発し、50mW以上の出力と50nm以上の帯域を持つSLDを実現した。このSLDは斜め導波路構造とし、両端面に窓構造、反射防止膜を設けることで0.4dB以下にまでリップルを抑制している。このSLDを搭載したモジュールは30mW以上のシングルモードファイバ出力を実現している。 [24aE8] OCT用広帯域ガウシアン光源 ○上原 昇、サード カーン(サンテック研究開発) [講演要旨] OCT画像診断において、高分解能・高コントラスト像を実現するために、スーパーコンティニューム光源を用いて、波長1300nm・スペクトル幅200nmの広帯域ガウシアン光源を開発した。コヒーレンス長は4μm以下に相当する。 [24aE9] 光周波数掃引型OCT用光源の特性とOCTシステム性能との相関 両澤淳、鄭昌鎬、酒井徹(サンテック株式会社) [講演要旨] 近年のOCT技術の新たな流れとして、光周波数掃引を用いた手法が注目されております。本稿では、光周波数掃引型光源の諸特性が、どのようにOCT画像に影響を与えるのか考察します。 医用・生体応用光学(2) [11月24日9:30〜11:30] [24aF1] 青色系LEDを用いた省エネ型集魚灯の開発 藤田 順一*, 岡本 研正*, 高木 満津雄**, 堀田 庄三** (*香川大院・工, **高木綱業株式会社) [講演要旨] 海産性の食用魚の多くは青色域に視感度のピークがある。また、水中においては青色の光の減衰が少ない。こうした観点から青色LEDを光源とした集魚灯を開発した。洋上実験の結果、釣獲効果が確認された。 [24aF2] LEDによる光線治療の可能性 多田 絵美*, ○岡本 研正*, 徳田 雅明** (*香川大工, **香川大医) [講演要旨] 近年、PDT (光線力学療法)等の光を利用した医学療法が注目されている。当香川大岡本研究室では高輝度LEDを用いた黄疸治療法の開発や白血病治療の研究を行なっている。本講演ではこうしたLEDによる光線治療とその可能性について論じる。 [24aF3] PET・蛍光同時イメージングが可能なDOI検出器の開発(1)−基礎検討− ○稲玉 直子*, 村山 秀雄*, 山谷 泰賀*, 澁谷 憲悟*,北村 圭司**, 小尾 高史***, 津田 倫明****, 小野 裕介****, 錦戸 文彦★, 濱本 学★ (*放医研・医物, **島津製作所, ***東工大・総理工,****千葉大・自然,★早稲田大学院・理工) [講演要旨] 分子イメージング研究用として期待できるPETと蛍光の同時イメージングを可能にする装置の検出器として、我々は、独自に開発したPET用DOI検出器(深さ位置情報を得られる検出器)をもとにPET検出器の性能を保ちつつ蛍光も検出する方法を検討したので報告する。 [24aF4] センチネルリンパ節検出のための小型ガンマカメラ画像と光学カメラ画像との重ね合わせ ○大西 良真*, 羽石 秀昭**, 林 秀樹** (*千葉大学自科研, **千葉大学CFME) [講演要旨] 我々は胃癌切除手術範囲を最小限に抑える事を目的に、半導体型小型ガンマカメラによるRI分布2次元画像と光学カメラとの合成画像によって容易に原発巣のセンチネルリンパ節を検出する手法を開発した。 [24aF5] ラット脳凍結損傷モデルの経頭蓋骨的光音響計測 ○上田 徳宜*, 佐藤 俊一**, 長谷川 真*, 苗代 弘***, 齋藤 大蔵****, 島 克司***, 岡田 芳明****, 芦田 廣**, 小原 實* (*慶大院理工, **防医大研究センター, ***防医大脳外, ****防医大救急) [講演要旨] 我々はラット脳凍結損傷モデルの経頭蓋骨的光音響計測を行った.凍結損傷によって誘起された硬膜下血腫に由来する信号を観測し,血腫による圧迫で脳表面の位置が変位する様子を観察することができた. [24aF6] 光音響法による移植皮膚中の新生血管モニタリング ○山崎 睦夫*, 佐藤 俊一**, 斉藤 大蔵***, 岡田 芳明***, 芦田 廣**, 小原 實* (*慶應義塾大学, **防衛医大研究センター, ***防衛医大救急部) [講演要旨] 我々は光音響法による新生血管計測法の有効性を示すために人工真皮を用いた移植モデルの計測を行った。その結果,自家皮膚移植より遅い術後36時間付近で光音響信号が観測され光音響法の有効性が示唆された。 [24aF7] パルス超音波変調並列スペックル光計測による定量観察の検討 ○笹倉 祐、日坂真樹(大阪電通大) [講演要旨] 生体組織深部の生体情報をサブミリメートルの空間分解能で光計測するために,CCDカメラによるスペックルパターン観察を用いた同軸型超音波変調光計測法を開発し,光散乱試料を用いた定量観察を試みた。 [24aF8] 2波長のレーザーを用いたLSFGシステムの検討 ○飯嶋 義浩、小西 直樹、李 旻哲、藤居 仁 (九州工業大学情報工学部) [講演要旨] 波長の異なる2つのレーザーを同時に皮膚などの生体に照射したLSFGシステムにおける血流変化などについて検討を行いました。 [24aF9] PLS回帰分析による網膜分光画像の解析 ○有本 英伸*, 古川 裕光*, 板谷 正紀**, 吉村 長久** (*産総研, **京大医) [講演要旨] 網膜表面、特に血管中を流れる血液のヘモグロビン酸素飽和度を推定することを目的とする。可視領域で測定した網膜の分光画像をPLS回帰法で解析し、特徴変量の空間分布を得るとともに酸素飽和度との相関を考察した。 光応用計測(1) [11月24日9:30〜11:30] [24aG1] 仮想位相格子による生体単一細胞マニピュレーションのための並進速度計測技術 ○石崎 勝己、石丸 伊知郎、吉田 真、井上 祐介、 八十川 利樹(香川大学) [講演要旨] 生体単一細胞内部の機能を明確にする為,細胞を精密にマニピュレーションする研究を行っている.本報告では,強度振幅を持たない細胞の並進速度を計測可能な,光学的な空間フィルタリング手法について述べる. [24aG2] 波長分割多重による光給電センシング ○中川能之、西山淳平、西村剛、塩田達俊、田中洋介、黒川隆志(農工大院) [講演要旨] 光給電によるセンサ駆動、及び液晶光変調器による電気‐光信号変換を利用したセンシングシステムについて、波長分割多重技術により、信号・給電光制御の独立化システムの柔軟性向上を図った研究成果を報告する。 [24aG3] 家庭用可燃性ガス漏れのプラスチック光ファイバセンシング ○小清水 浩士、本間 聡、森澤 正之、武藤 真三 (山梨大・医工院) [講演要旨] プラスチック光ファイバのコア径を0.25mm以下にエッチングし、炭化水素系ガスで膨潤するポリマーでクラッド化すると家庭用可燃性ガスの爆発限界以下の漏れを迅速に光センシングできる。 [24aG4] ファイバーブラッググレーティングを用いた波長弁別システムの動特性解析 ○中川 清、中山恵介、江島正毅(香川大工) [講演要旨] ファイバーブラッググレーティング(FBG)を用いたセンシングシステムで有効な波長弁別システムを提案する。チャープしたFBGによりバンドパス型のフィルターを構成し,センサーFBGからの反射光の波長変化を実時間で計測できるシステムを示す。波長弁別が高速で実行できる。弁別システムの動特性を明らかにする。 [24aG5] スーパーコンティニューム光を利用した各種媒質の波長分散特性の測定 ○中尾 正史*, 松居 健太**, 永沼 充***, 宇高 勝之****, 井筒 雅之★, 小林 郁太郎** (*NTTフォトニクス研究所, **東京大学大学院工, ***帝京科学大学理工, ****早稲田大学理工,★情報通信研究機構) [講演要旨] フェムト秒パルスを短尺フォトニック結晶ファイバに入射し発生するスーパーコンティニウム光を光ファイバーや各種非線形媒質に導波させることにより波長分散特性の測定が容易に行えることを報告する. [24aG6] メカニカルミリングにより得られる高銀イオン伝導性AgI−Ag4P2O7系非晶質材料の光音響スペクトル 栗田 満史, ○山口 寛司 (*岡山理科大学工学部電子工学科, **岡山理科大学大学院工学研究科修士課程電子工学専攻) [講演要旨] オーバーミリングされた試料で分解銀の光吸収が観測された。この分解銀の光吸収はイオン伝導度の増減に関係していると考えられる。本発表ではこの分解銀とイオン伝導度との相関性を報告する。 ポスターセッション 24日 [11:30〜12:30] 「光物理」「光情報処理」「光記録」 [24aP1] 二次元フラクタル構造の光共振特性 ○田中 久利, 岡本 卓(九工大情報工) [講演要旨] 我々は光共振器としてのフラクタル構造に着目し、デンドリマー構造を含むいくつかの二次元構造中の光共振状態を時間領域差分法を用いて解析する。強度分布およびQ値、周波数応答などから、共振器に適した構造を探る。 [24aP2] 多分散微粒子粉体を用いたランダムレーザーに関する実験的研究 ○白坂 剛, 岡本 卓(九工大情報工) [講演要旨] 粉体ランダムレーザーの多くは単分散微粒子を用いている。我々は微粒子径が一桁以上の分布をもつ多分散微粒子を色素に分散した媒質に対して発光実験を行った。そのスペクトル特性を解析し、発振に適した構造を探る。 [24aP3] 小フレネルナンバーの結像特性 ○西方 彬, 渋谷 眞人, 中楯 末三(東京工芸大学) [講演要旨] フレネルナンバーが小さいときの結像特性について、殆ど重要視されてこなかったインクリネーションファクタの影響を考慮し、軸外像点を含め、理論的な考察と数値シミュレーションを行った。 [24aP4] ハイブリット構造を有する液晶セルのフォトリフラクティブ効果 ○大角 秀貴*, 小野 浩司*, 川月 喜弘** (*長岡技術科学大学, **兵庫県立大工) [講演要旨] 光導電性を寄与したフォトリフラクティブ効果について調査を行い、積層構造での場合についてさまざまな調査を行った。結果として、両面とも積層構造にするより片面のみを積層構造にした方が回折効率が高かった。 [24aP5] フーリエ変換光学系の構成法の検討 ○秋山 智浩, 平野 嘉仁, 玉川 泰久(三菱電機) [講演要旨] フーリエ変換(FT)光学系を単レンズで構成すると、FT光学系の全長は焦点距離の2倍が必要となる。今回,複数レンズの組合せによりFT光学系の全長を短縮化できることを実証したので報告する。 [24aP6] 球面CGHへの高速回折計算 ○タチキ・マーク, 山東 悠介, 伊藤 雅英, 谷田貝 豊彦 (筑波大学物理工学系) [講演要旨] A fast calculation method for diffraction to spherical surfaces for creating spherical CGHs. [24aP7] 空間符号モアレマッチング法における大規模ゲノム情報解析法の検討 ○利川 正治, 小倉 裕介, 谷田 純(阪大院情報) [講演要旨] 空間符号モアレマッチング法は膨大かつあいまいなゲノム情報の処理に適した光演算技術である.本研究では,大規模ゲノム解析を目的として,情報の多重化とモアレ縞のパターンからの情報抽出法を検討し,コンピュータを用いた実装によりその有効性を確認した. [24aP8] 位相情報を用いた乗算剰余演算法と因数分解への応用 ◯仁田 功一, 的場 修, 木村 護, 吉村 武晃(神戸大学工学部) [講演要旨] 光の位相情報を用いた乗算剰余法を考案したので報告する.演算原理と,干渉計に基づくアーキテクチャをを提案し,大規模データに対する高速処理の可能性を解析する.また,提案手法の因数分解システムへの導入を検討し,その有効性を示す. [24aP9] 携帯電話を用いたe-learning用顔認証出席管理システム 石川さゆり, 渡邉恵理子, 太田真衣子, 小舘香椎子(日女大理) [講演要旨] 普及率の高いカメラ付携帯電話を用い、e-learning用顔認証出席管理システムを構築している。時系列蓄積データベースによる1ヶ月に亘るログイン試行実験で、他人受け入れ率0%の時、本人拒否率平均2%の良好な結果を得、経時変化のロバスト性を高めた。 [24aP10] 積層型光源アレイを鍵とする個人認証 ○西 徹, 小林 淳二郎, 小松 進一 (早稲田大学理工学部応用物理学科 小松研究室) [講演要旨] 偽造が困難なセキュリティの高い鍵として、ELパネルによる積層型光源アレイを利用することを提案する。鍵の情報は光源の3次元的な配置情報となる。認証には3次元受光素子アレイを用いる。 [24aP11] 相関フィルタ用ホログラムの厚みに関する基礎検討 ○市川 友紀, 渡邉 恵理子, 太田 真衣子, 柏木 正子, 小舘 香椎子(日女大理) [講演要旨] マッチトフィルタを原理とする光相関演算では、相関フィルタ用ホログラム内部の位相整合性により、相関演算におけるシフト不変性などが変化する。本発表では実験と計算によりホログラム厚みと光相関に関する基礎的な検討を行なったので報告する。 [24aP12] スペックル除去法を用いたLohmann型バイナリ位相計算機ホログラムの再生像高品質化 ○田村 仁志, 鳥居 康弘(能開総合大) [講演要旨] スペックル除去法をバイナリ構造でも位相を多値に符号化できるLohmann型ホログラムに用い,同時選択型探索アルゴリズムを併用することで,スペックル除去をした再生像でも,再生像誤差が低減されたので報告する. [24aP13] スペックル除去バイナリピクセル計算機ホログラムの再生像高品質化 ○鳥居 康弘, 田村 仁志, 永井 潜弥(能開総合大) [講演要旨] バイナリホログラムのスペックル除去を目指して、回折効率の低下を抑えながら、再生像誤差の少ないスペックル除去コーディング法を検討し、バイナリホログラムでも比較的良い結果が得られたので報告する。 [24aP14] 波長走査半導体レーザーを用いるデジタルホログラフィによる3次元物体の記録と再生 ○青木 伸頼*, 高橋 毅*, 小野寺 理文*, 石井 行弘** (*能開大・電子システム, **東京理科大・応用物理) [講演要旨] フレネルホログラムを高解像度CMOSカメラで記録し、その振幅と位相を半導体レーザーのパワー変化に不感な6段階位相シフト干渉法で測定し、サブナイキストサンプリングを考慮するフレネル回折積分により3次元物体の再生を報告する。 [24aP15] ホログラフィ立体画像の無線伝送に向けたデータ圧縮の検討 ○高野 邦彦*, 佐藤 甲癸**, 武藤 憲司*, 奥村 利道**, 金岡 功**, 小泉 真哉**, 若林 良二* (*都立航空高専, **湘南工科大) [講演要旨] ディジタルSSTV ではJPEG2000 形式で圧縮されたホログラムをディジタルデータとして伝送することになる.データとして伝送するため,通信路でのホログラムへのノイズの重畳が軽減できる可能性がある.さらに,この手法で用いられるJPEG2000 では動画への拡張も図れるため,SSTV 方式による立体動画像伝送の実現にも可能性がある.しかし,JPEG2000 によるCGHの圧縮特性についての検討例はない.そこで,本稿では,JPEG2000 形式でCGH データを圧縮した場合の立体像の特性について検討する. [24aP16] 複眼撮像システムにおける撮影距離範囲の拡張 ○長門 毅, 生源寺 類, 小倉 裕介, 谷田 純(阪大院情報) [講演要旨] 複眼撮像システムは、複数枚の低解像な画像から単一の高解像な画像を再構成するシステムである。本研究では、撮影距離範囲の拡張を目的とし、撮影距離に対応するボケ量を考慮した再構成法を提案し、有用性を示した。 [24aP17] 二重MZ干渉光学系を用いた多重ホログラムの選択的消去手法における消去特性の改善 ○文仙 正俊*, 岡本 淳**, 古田 洋介* (*福岡大学工学部, **北海道大学大学院情報科学研究科) [講演要旨] ホログラフィックメモリへの応用を目的とし,二重マッハツェンダ干渉光学系を用いてフォトリフラクティブ結晶中の多重ホログラムを選択的に消去する手法を提案する.また,理論解析によりBS反射率等の諸パラメータを最適化し,消去特性を改善する. [24aP18] 自然石(Ulexite)を用いたランダム光多重記録−セキュリティキーへの応用− 石井 裕子*, 入沢 美沙子*, 高山 佳久**, 渡邉 恵理子*, 小舘 香椎子*(*日女大理, **JAXA) [講演要旨] ランダムパターンによる多重記録におけるランダム波面の生成デバイスとして、従来の人工物であるFiber bundleに変わり、複製が困難な自然石であるUlexite (NaCaB5O9・8H2O)に着目し、セキュリティキーへの応用を検討した。 [24aP19] 金の薄膜からなる薄い回折格子で記録されたイメージ・ホログラム 久下 謙一*, 酒井 朋子*, 中尾 友昭**, 長谷川 朗* (*千葉大工, **千葉大自然科学研究科) [講演要旨] ホログラム用銀塩写真乾板に再生ホログラム像を記録したのち、金沈着現像で金微粒子分散膜の回折格子からなるホログラム像を得、これを焼成してガラス基盤上の金の薄膜の回折格子からなるイメージ・ホログラム像を得た。 [24aP20] 赤に感度を有するフォトポリマー積層型反射ホログラムのコーム反射特性 ○寺田 健太郎*, 高橋 毅*, 石井 行弘** (*能開大・電子システム, **東京理科大・応用物理) [講演要旨] 赤に感度を有するフォトポリマーを用い、積層型反射ホログラムを製作し、再生波長に対するコーム回折特性が実験と厳密結合波解析による計算により示される。積層間のカバーガラスの不均一な厚みによる非周期性の回折特性が考察される。 [24aP21] カチオン重合型フォトポリマーによるホログラム記録〜ホログラム特性に及ぼす架橋剤の効果〜 ○庄司 陽平, 小関 健一(千葉大院自) [講演要旨] 光メモリへの応用が期待される開環カチオン重合型フォトポリマーに架橋剤を加えることで、硬化反応が促進される。本研究では、各種架橋剤の添加がホログラム特性に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。 [24aP22] 周期構造を有するフォトレジスト薄膜を利用した3次元光メモリに関する研究 秋田 智志, 小林 直樹, 江上 力(静岡大学工学部) [講演要旨] 社会が必要とする記録メディアの容量は年々増加しており、今後も増加していくものと予想される。記録容量の増加にはビットの微小化、記録層の3次元積層化等の方法が一般に考えられている。その際、大きな問題となるのはピットの記録・再生における分解能でその向上が望まれる。 色素をドープしたフォトレジスト記録層に、レーザ露光により周期構造を作製することで、面内方向における記録ビットの広がりを制限し、クロック信号生成を付与する。記録層を3次元的に積層化し、高密度記録可能な光メモリの実現を目指す。 [24aP23] 微小球を用いたジッタフリー光メモリ ○小林 直樹, 江上 力, 大坪 順次(静岡大学) [講演要旨] フォトンモード色素を高分子微小球にドープし、光メモリの記録ビットとして用いる。微小球の持つ形状信号を記録再生時のクロック信号として利用することで、ジッタフリーな光メモリシステムが実現可能となる。 [24aP24] 不規則面を有する相変化光ディスクモデルにおけるクロストーク特性の検討 ○河合 孝典, 小嶋 敏孝(関西大学) [講演要旨] 本稿では,計算機によって作成された不規則面を有する相変化光ディスクモデルにおいて隣接トラックの記録マークからの影響(クロストーク)をFDTD法を用いて数値シミュレーションによって解析し,検討する. [24aP25] Super-RENSディスクの読み出し過程のMTFによる解析 ○中野 隆志, 山川 侑三, 富永 淳二(産総研) [講演要旨] Super-RENSディスクの再生空間周波数応答と提案している読み出しメカニズムを基にしたシミュレーションで得られるMTF等を比較し、提案しているメカニズムの妥当性について検討した結果について示す。 結像素子,光学器械 [11月24日15:15〜18:00] [24pD1] 多液晶層構造を有する液晶レンズに関する研究 王 濱、葉 茂、佐藤 進(秋田大学工学資源) [講演要旨] A study on the properties of the liquid crystal lens of stacked-liquid-crystal-layer structure is reported. In particular the switching times between foci are measured. The lens exhibits high ability to focus incident light beam. By using thin LC layers e [24pD2] 偏光無依存型液晶レンズの特性 葉 茂、王 濱、佐藤 進(秋田大学工学資源) [講演要旨] A liquid crystal (LC) lens that can focus an incident light wave of arbitrary polarizations is reported. The LC cell contains four LC layers. The LC directors in two of the four LC layers are aligned in the direction perpendicular to that the directors in [24pD3] 密着複層型PF(位相フレネル)レンズの要素技術 〇中村徹、鈴木憲三郎、高瀬裕嗣、倉田俊彦、宮川晶子、山口修一、 田口淳、中山尚行(ニコン) [講演要旨] 可視光全域で高い回折効率が得られる、密着複層型PF(位相フレネル)レンズを開発し、実用化した。本講演ではPFレンズの特長について概説すると共に、材料技術と加工技術を中心にその要素技術を報告する。 [24pD4] 構造性複屈折による広帯域1/4波長板の設計 ○今榮真紀子、増田修、古田和三 (コニカミノルタテクノロジーセンター株式会社デバイス技術研究所) [講演要旨] λ/2<構造周期<λの周期構造から成る構造性複屈折を利用することで、広帯域性を有した波長板を実現することができる。今回はλ405nm〜780nmの広帯域をカバーする1/4波長板の設計に関する報告を行う。 [24pD5] ナノインプリントを利用したサブ波長構造広帯域波長板の製作 ○宮越博史、森川雅弘、増田修、今榮真紀子、山田基弘、古田和三 (コニカミノルタテクノロジーセンター株式会社) [講演要旨] サブ波長構造による広帯域1/4波長板を、ナノインプリントにより試作し、光学評価を行った。試作した素子は、光ディスクピックアップへ応用するために、位相差および透過率をサブ波長構造設計により最適化し、転写領域φ4mmとした。材料は光学樹脂を使用し、サブ波長構造の周期は350nm、高さ1280nmとした。 課題は、離型プロセスで発生する欠陥発生の防止であり、それに対して離型現象の解析および独自開発した離型専用装置の導入により欠陥面積を極限まで抑えることができた。欠陥はサブ波長構造が破断するもので、転写領域φ4 [24pD6] 2波長レーザを用いたDVD/CD光集積ユニット ○渡邉由紀夫、上山徹男、宮崎修、岩崎宏明、中田泰男、倉田幸夫 (シャープ(株)精密技術開発センター) [講演要旨] 赤・赤外2波長半導体レーザと複合ホログラム素子を用いたDVD/CD用光集積ユニットを開発した。複合ホログラム素子に形成されたCD用補正ホログラムに収差発生パターンを付加し、CD側調整レス化を実現した。 [24pD7] 回折摂動法を用いたウエハー像計算 ○高田聡、東條徹、雑賀誠((株)トプコン) [講演要旨] マスク欠陥検査を効率的に行うため、ウエハー像の計算に摂動法を用いることを提案する厳密理論及びスカラー理論との比較の結果、摂動法により十分正確な結果が高速に得られることを確認した。 [24pD8] 全反射遮光型バッフルの太陽遮光軌道試験結果 ○河野 裕之*, 下地 治彦*, 吉河 章二*, 宮武 克昌*, 濱 一守**, 中村 修治**(*三菱電機先端総研, **USEF) [講演要旨] 略半球形状レンズでの内部全反射や高屈折の利用によりスターセンサ用バッフル(遮光筒)を182 mmから120 mmまで小型化した。軌道試験では太陽迷光が発生したが、再設計品では良好な遮光性能であることを地上試験で実証した。 医用・生体応用光学(3) [11月24日15:55〜18:00] [24pE1] 光コヒーレンス顕微鏡の高分解能化 ○秋葉 正博, 陳 建培(*山形県産業技術振興機構, **山形大学) [講演要旨] リニク型に配置した光コヒーレンス顕微鏡において、深さ方向および横方向の高分解能化を図った。本装置を用いて生体組織の断層画像化を行い、細胞レベルの断層観察を実証した。 [24pE2] 連続入射偏光変調による偏光感受型フーリエドメイン光コヒーレンストモグラフィー ○山成正宏、安野嘉晃、巻田修一、中村佳史、伊藤雅英、 谷田貝豊彦(計算光学グループ (筑波大)) [講演要旨] 入射偏光をB-scanと同期して連続的に変調し、2つのラインCCDで検出された干渉スペクトルの各偏光成分から試料の複屈折性を計測できる、偏光感受型フーリエドメイン光コヒーレンストモグラフィーについて発表する。 [24pE3] 3次元OCT ○福間康文、大塚浩之、塚田央((株)トプコン) [講演要旨] OCT(Optical Coherence Tomography)は眼科の診断においては必要不可欠な技術であり道具となっている。眼科の診断において現在のOCTの持つ問題点を解決する方法とその実現手段について、当社の試みにつき報告する。 [24pE4] OCT-Ophthalmoscopeの開発 ○上野 登輝夫((株)ニデック) [講演要旨] En-face OCT画像を構築することができるOCT-Ophthalmoscopeを開発した。網膜1断面のみならずエリアでの評価が可能となり、網膜病態を3次元的に診断することが可能となった。 [24pE5] 3次元歯科計測へのスペクトル干渉断層法の応用 〇Violeta. Demitrova Madjarova、安野嘉晃、巻田修一、山成正宏、 堀泰明、中村佳史、伊藤雅英、谷田貝豊彦 (計算光学グループ (筑波大)) [講演要旨] 複数の異なるフーリエドメイン光コヒーレンストモグラフィー(FD-OCT)装置によるin vivo 3次元の口腔内軟/硬組織の計測を行い、従来の2次元断層では確認の難しい歯牙クラック等の病変の可視化を行う。 [24pE6] 現時点での眼底疾患診断におけるOCTの病巣解析力と限界 ○板谷 正紀、佐々原 学、後藤 謙元、吉村 長久(京都大) [講演要旨] 加齢黄斑変性や緑内障など眼底疾患における既存のOCTの病巣解析力を検証するとともに、その限界も議論し、今後のOCT技術の研究開発における課題を臨床家の立場から明らかにする。 [24pE7] 単一細胞断層像解析アルゴリズム ○八十川利樹、石丸伊知郎、井上祐介、石崎勝己、吉田真 (香川大学) [講演要旨] 生細胞の3次元構造を取得する単一細胞断層像解析アルゴリズムに関する研究を行っている。本報告では、細胞回転時に避けられない回転中心ずれを画像処理により改善する正規化相関仮想投影像照合手法について述べる。 [24pE8] 位相変調型微分干渉顕微鏡を用いた微生物の三次元計測 ○青木 剛毅、伊藤 雅英、安野 嘉晃、谷田貝 豊彦 (筑波大学 数理物質科学研究科) [講演要旨] 位相変調型微分干渉顕微鏡はセクショニング効果があり、位相情報を定量的に観測できることができるため生体観測に有用である。本方法と光軸方向のスキャンを組み合わせることで、微生物の三次元計測をおこなった。 医用・生体応用光学(4) [11月24日15:55〜18:00] [24pF1] 多チャンネル時間分解分光計測システムの開発と乳癌診断への応用 ○小田元樹、山下大輔、鈴木裕昭、山中武志、鈴木俊彦、上田之雄、 太田和義、三輪光春、長谷川 寛、久嶋浩之、山下 豊 (浜松ホトニクス株式会社 中央研究所) [講演要旨] 近赤外時間分解分光計測法は生体の定量的な光学情報が得られる為、光CTへの応用が注目される。我々は、高感度化した光電子増倍管を使用して多チャンネル時間分解分光計測システムを構築し、乳癌診断へ応用すべく3次元画像再構成を試みた。 [24pF2] 反射型光CTによるヒト脳機能計測の予備実験結果 ○上田之雄、山中武志、山下大輔、鈴木俊彦、大前悦子、小田元樹、 山下豊(浜松ホトニクス(株) 中央研究所) [講演要旨] 時間分解分光法に基づいた光CTの新しい画像再構成アルゴリズムを開発し、ヒト脳機能計測へ応用した。このアルゴリズムは吸収に依存しない時間分解型光路分布を使用することを特徴とする。課題遂行時の成人に適用し、脳内のヘモグロビン濃度の3次元画像を取得した。 [24pF3] 光トポグラフィ信号におけるウェーブレット変換を用いた体動アーチファクト検出法 ○佐藤 大樹*,**, 田中 尚樹*, 内田 真理子**, 平林 由紀子*,**, 金井 誠***, 芦田 敬***, 小西 郁生***, 牧 敦*,** (*日立基礎研,**JST/CREST, ***信州大医学部) [講演要旨] 新生児の光トポグラフィ計測では,体の動き(体動)によるノイズ(体動アーチファクト)が計測信号に含まれるケースがある。本研究では,ウェーブレット変換を応用した体動アーチファクト検出方法を開発・評価した。 [24pF4] 感覚運動野の血流変化に及ぼすfMRI騒音の影響―光トポグラフィを用いた検討― ○渕野 裕*, 佐藤 大樹**, 牧 敦*, 山本 由香里**, 桂 卓成**, 小幡 亜希子**, 小泉 英明**, 養老 孟司* (*北里大学大学院, **日立製作所基礎研究所) [講演要旨] 機能的磁気共鳴画像法(fMRI)の計測に伴う騒音の影響を調べた.光トポグラフィを用いた感覚運動野の計測により,fMRI騒音が聴覚野だけではなく感覚運動野の皮質活動にも影響することが示唆された. [24pF5] 近赤外分光法による脳組織ヘモグロビン濃度計測のバーチャル頭部ファントムによる評価 ○小山達也、岡田英史(慶應理工電子) [講演要旨] MRI画像をもとにバーチャル頭部ファントムを計算機上に作成した.バーチャルファントムを用いて,近赤外分光法による脳組織中の酸素化・脱酸素化ヘモグロビン濃度変化計測の精度,クロストークの影響を評価した. [24pF6] 大脳皮質のマルチスペクトル画像を用いた酸素化・脱酸素化ヘモグロビン濃度計測における光路長補正の効果 ○坂口 浩一郎*, 立花 寛也*, 古川 俊介*, 桂 卓成**, 牧 敦**, 川口 英夫**, 岡田 英史* (*慶大理工電子, **(株)日立基礎研) [講演要旨] モルモット大脳皮質のマルチスペクトル画像から脳機能活性時の酸素化・脱酸素化ヘモグロビン濃度変化を計測した.光路長補正によって,濃度算出に用いる波長の組合せによる誤差の最小化を試み,その効果を評価した. [24pF7] 1μmを越える近赤外領域での生体組織分光 ○西村 吾朗*、黄田 育宏**、田村 守* (北大・電子研*、北大・歯学**) [講演要旨] 1μmを越える近赤外領域は、Hb/HbO2などの影響が弱く、またグルコースなどの物質の吸収を含み、近赤外領域の組織分光領域として期待される領域である. しかし、この領域での生きた生体組織の光学定数の実測はほとんど行われていない. 今回は、1μmを越える領域でも感度を有する検出器を利用し、直接生体組織の光学定数を決定した.特にこの領域では検出器の時間分解能および感度に問題があるため、2種の検出器を用い、入射と検出位置の間の距離を変え人の前腕を用いて測定した.その結果、組織の吸収スペクトルは、水のそれと酷似し、水のスペクトルとの比較からこの組織中には水が約50%含有することがわかった.さらに、MRIによる水分量解析からこの値が妥当なものであると結論された.一方、水の吸収が強い1.4μm付近では水スペクトルとのずれが大きく、水の吸収が大きいため光伝搬が組織表面に局在したために、皮膚などの水含量の低い組織の影響を強く受けたものと考えられた. これらの結果から、この領域の組織の吸収は水の吸収を反映しており、波長領域を選ぶことにより組織中での水の吸収を定量することができる.一方.光透過性が良い領域は1.3μmより短い波長領域である.そのため、外来性のプローブなどの可視化には、この領域が適しているものと考えられた. [24pF8] 生体中水分量の近赤外光による非侵襲測定に関する研究 ○北野 正典*, 中村 優一*, Kristjan PILT*, 有本 英伸**, 角田 直人*, 山田 幸生*(*電通大, **産総研) [講演要旨] 生体に対し透過性が高く、かつ水に対し特有な吸収スペクトルを持つ近赤外光を用いた、生体組織中の水分量のリアルタイム測定の可能性について報告する。 光応用計測(2) [11月24日15:15〜16:35] [24pG1] 化粧剤の光学特性に基づく仮想化粧顔作成アルゴリズム ○塩見 浩之、鍋島 博英(花王(株)) [講演要旨] 官能的要素が高い化粧品の開発のためには客観的に化粧状態を評価出来る手法が必要であるため、化粧塗膜の光学物性と素肌肌色を基にした「化粧肌質感モデル」を作成し、仮想化粧顔を可視化するシステムに適応した。 [24pG2] 人の顔・顎部3次元形状計測装置の開発とその応用 ○小野崎 力*, 金山 賢一郎*, 笠原 宗一郎**, 本田 捷夫**, 椎名 達雄** (*千葉大学大学院自然科学研究科, **千葉大学工学部情報画像工学部) [講演要旨] 複数の連続したストロボ照明を用いた格子パターン投影法により、物体に投影された格子パターンとテクスチャ画像の取得を0.1秒以内で実現した。このシステムを用いて多くの人顔形状の分類を試みた。その結果を報告する。 [24pG3] 多光束干渉縞投影による形状計測 天神林 孝二, 杉坂 正美, 岸田 良文 (*産業技術総合研究所, **菱栄エンジニアリング(株)) [講演要旨] 多光束干渉によって生じた、線幅が狭く、輝度およびコントラストの高い干渉縞格子を計測対象に投影することによって、高速で高精度に表面形状が計測できることがわかったので、報告する。 [24pG4] 実時間2次元テラヘルツ・トモグラフィーを用いた移動物体の2次元断層イメージング ○安井武史、安田敬史、澤中健一、荒木勉(阪大院・基礎工) [講演要旨] 従来のTHzトモグラフィーで問題とされた長い測定時間に関する制限を解消するため、時空間変換と線集光光学系を用いた実時間2次元THzトモグラフィーを開発し、動体サンプルの断層イメージングに適用する。 干渉計測(1) [11月24日16:50〜18:10] [24pG5] 低コヒーレンス干渉法による局所的吸収計測 遠山 恭平、○岩井 俊昭(北海道大学電子科学研究所) [講演要旨] 低コヒーレンス干渉法にて検出された二つの境界面からの散乱光の比がランバート・ベール則に従うことを実験的に示し、その境界に挟まれた局所領域の吸収係数を計測できることを示す。 [24pG6] 低コヒーレンス動的光散乱法における光路長分解特性の検証 ○夏 輝*, 岩井 俊昭*, 石井 勝弘** (*北大 電子研, **光産業創成大学院大学) [講演要旨] 低コヒーレンス動的光散乱法における光路長分解特性について検証する。濃厚媒質から生じる散乱光の光路長分解された強度が、深さ方向に関してランバートベール則に従うことを実験的に示し、その吸収率特性を調べる。 [24pG7] Experimental Study of Local Properties of Phase Singularities in a SpatialCoherence Function Wei Wang*, Zhihui Duan*, Steen G. Hanson**, 宮本 洋子*, 武田 光夫*(*電通大, **Risoe Lab.) [講演要旨] By controlling the irradiance of an extended quasi-monochromatic, spatially incoherent source with a spatial light modulator, we generated a special optical field that exhibits a high degree of coherence with phasesingularities for a specific pair of po [24pG8] 超音波光変調器を用いた偏光回転位相シフト干渉計 ○喜入朋宏、中楯末三、渋谷真人(工芸大 工) [講演要旨] 超音波光変調器を用いて、直交する2つの直線偏光面を切り替え、その直線偏光を偏光干渉計に入射することによって、位相シフト干渉計に必要な4枚の干渉縞を形成するシステムを提案する。 11月25日 オプトエレクトロニクス・光デバイス/光通信(2) [11月25日9:30〜11:30] [25aB1] 光実装LDモジュールを用いた平面配列型マルチチャンネル高出力光源ユニット ○岡崎 雅英、板野 義春 (大日本スクリーン製造株式会社 技術開発センター) [講演要旨] サーマル感材への露光用に、独自の光実装LDモジュールを高精度に平面配列したマルチチャンネル高出力小型光源ユニットを提案し、露光システムに仕上げて露光品質を確認した。本講ではその詳細について解説する。 [25aB2] CO2レーザー照射技術による導波路型光部品の加工 ○井本克之((社)ニューガラスフォーラム) [講演要旨] CO2レーザーを用いた加工は,ビームスポット径が大きいために、μmオーダーの微細な溝,穴などの加工が難しいという課題があった.そこで、ガラス基板上に特殊なメタル材料からなるメタルのギャップパターンを形成しておき,そのメタルギャップパターンを介してCO2レーザーを照射することにより,メタルギャップパターンのギャップGに応じた極めて狭い溝を形成する方法を提案し,試作によりその効果を明らかにすることができた.またこの方法を導波路型光部品の加工に応用することにより、高性能,低コスト光部品を期待できる可能性があることがわかった。 [25aB3] 紫外線照射によるEr-Si-SiO2光増幅導波路の伝搬損失の増加 ○崔 世元*, 西井 準治**, 細野 秀雄*(*東工大, **産総研) [講演要旨] 紫外線で励起されたSiナノ粒子が発する蛍光エネルギーを利用したSi-Er共ドープ光増幅導波路では、Siの自由キャリアー吸収が増幅効率に影響を与える可能性がある。本研究では、紫外線でSiナノ粒子を励起した際の伝搬損失特性を調べた。 [25aB4] 埋め込み光スラブ導波路による光ファイバスティック側面結合特性 ○信吉輝己(岡山理大) [講演要旨] ファイバスティックチップにおいて、ファイバの断面方向の伝搬を用いる機能性光ファイバスティックの利用法と、光ファイバに埋め込まれたスラブ導波路による光ファイバ側面同士の結合特性について検討している。 [25aB5] フォトリフラクティブ媒質中を伝搬する光波の2次元解析と全光スイッチへの応用 本間 聡*, 伊藤 広和*, 大林 鉄平*, 岡本 淳**, 武藤 真三* (*梨大, **北大) [講演要旨] フォトリフラクティブ(PR)薄膜導波路の開発が進められている.有限差分ビーム伝搬法を用いてフォトリフラクティブ媒質中の光波の伝搬解析を行い,光制御可能な光スイッチングデバイスへの応用を検討する [25aB6] 1次元有機フォトニック結晶を用いた光学スイッチ ○カトフ レドワン*, 小見門 利行**, 伊藤 雅英*, 谷田貝 豊彦*, 梅垣 真祐**(*筑波大物理工, **慶応大理工) [講演要旨] In this paper we report the fabrication of optical switch using 1D nonlinear polymeric photonic crystals. 画像処理(1) [11月25日9:30〜11:30] [25aC1] 球面ミラー全方位カメラの開発 大手 明*, ○都築 修**, 森 宏治** (*横河電機, **ローゼルエレクトロニクス) [講演要旨] 球面ミラーおよびメガピクセルカメラからなる実用的な全方位カメラを開発した。撮像範囲は水平360度、垂直135度で、15fpsの実時間画像処理を行う。画像特性、虚像位置、被写界深度の理論的検討を行った。 [25aC2] ドーム投影における正確な色再現のための補正処理 ○宮田 健司*, 羽石 秀昭**, 味戸 剛幸***, 山崎 健*** (*千葉大学大学院自然科学研究科, **千葉大学フロンティアメディカル工学研究開発センター, ***オリンパス株式会社研究開発センター) [講演要旨] ドーム投影時に発生する多重反射による色のずれを最小限に抑えることを目的とし、あらかじめ観測した多重反射のデータを用いた投影モデルからの逆計算により生成した画像を投影することで、測色的に色の再現性が向上した。 [25aC3] 三次元ピクセルモジュールを用いた大画面三次元表示におけるデータ圧縮 ○榛葉敏彦、高木康博(東京農工大学) [講演要旨] 三次元ピクセルモジュールのための圧縮技術を開発した。指向性画像間の予測、DCT、ハフマン符号化を用い、10%以下にデータを圧縮した。これによりモジュール接続時のネットワークの系統数を削減可能にした。 [25aC4] リアルタイムな視線追従を可能にした投影型質感表示システムの開発 ○山本 昇志*,**, 鶴瀬 麻依子**, 植田 久美子**, 津村 徳道**, 中口 俊哉**, 三宅洋一*** (*三菱重工業叶謳i技術研究センター, **千葉大学大学院自然科学研究科, ***千葉大学フロンティアメディカル工学研究開発センター) [講演要旨] 高輝度プロジェクタを用い、光沢等の質感をリアルに再現できる表示システムを開発した。視線に追従した光沢画像をGPUによる光線計算から生成し、無光沢物体上に投影することで実物と区別できない質感再現が可能となる。 [25aC5] Image-independent transform for multispectral image compression 于 珊珊*, 村上 百合**,***, 小尾 高史****, 山口 雅浩*,***, 大山 永昭**,*** (*東工大像情報工学研究施設, **東工大フロンティア創造共同研究センター, ***情報通信研究機構・赤坂ナチュラルビジョンリサーチセンター, ****東工大総合理工学研究科) [講演要旨] In this paper, we discuss the usage of first-order Markov model in Karhunon-Loeve Transform (KLT), weighted KLT (WKLT) and Labplus as the spectral transforms for multispectral image compression to make the transforms image-independent. WKLT and Labplus [25aC6] 広色域三原色及び多原色ディスプレイにおける観察者メタメリズムの影響 ○秋本 佑哉*, 村上 百合**,***, 小尾 高史****, 山口 雅浩* ,***, 大山 永昭**,*** (*東工大像情報工学研究施設, **東工大 フロンティア創造共同研究センター, ***情報通信研究機構・赤坂ナチュラルビジョンリサーチセンター, ****東工大総合理工学研究科) [講演要旨] ディスプレイ上に表示される色は観察者メタメリズムの影響により実物と異なって知覚される場合がある。本研究では広色域三原色及び多原色表示における、原色の帯域幅・中心波長と観察者メタメリズムの関係を調べた。(100字) 光物理/分光/レーザー [11月25日9:30〜11:30] [25aD1] 440-ps, 53-kW peak power of Cr, Yb:YAG self-Q-switched laser Jun Dong、Shenghong Huang、Akira Shirakawa、Ken-ichi Ueda(電通大レーザーセンター) [講演要旨] Near-diffraction-limited longitudinal multimode self-Q-switched microchip Cr,Yb:YAG laser is obtained by using of a laser diode as a pump source at room temperature. The output Q-switched traces are very stable, and the slope efficiency is as high as 18.5 [25aD2] Random laser study with nano-crystalline Nd3+:YAG powder Yan Feng*, Shenghong Huang**, Guanshi Qin**, ○植田 憲一**, 八木 秀喜**, 柳谷 高公*** (*ESO, Germany, **電通大レーザー研, ***神島化学) [講演要旨] We have proposed a one-mirror scheme for reducing random laser threshold, and demonstrated lasing in Nd:YAG nano-crystalline-powder by quasi-continuous-wave laser diode pumping. Beside threshold behavior and substantial spectral narrowing, persistent irr [25aD3] 光マニピュレーションによる微小球レーザーの発光制御 ○和久田 昌宏、轟 寿幸、尾松 孝茂(千葉大工) [講演要旨] 光マニピュレーションにより、液層中に浮遊する微小球レーザーを複数連結させ、発振スペクトルの変化を観察した。発振モードの異なる微小球レーザーを2つ連結させた場合、注入同期が起こることを確認した。 [25aD4] 生体単一細胞6軸マニピュレーションに関する研究 ○吉田 真、石丸 伊知郎、石崎 勝己、井上 祐介、 八十川 利樹(香川大学) [講演要旨] 生体単一細胞の内部機能情報を得るため、吸収による光圧力を利用した細胞の精密操作について研究を行っている。本報告では、トルクを高速可変とする光PWMによる微小細胞の回転制御手法について述べる。 [25aD5] 時間領域差分法による液晶散乱素子の光散乱特性解析 ○森崎 孝*, 関口 拓也*, 小野 浩司*, 川月 喜弘** (*長岡技科大, **兵庫県立大) [講演要旨] バックライトシステムの高効率化を目指し,液晶散乱素子の内部誘電体の形状・分布等による散乱状態の変化を解析する.その解析法として,素子内部の偏光状態や電磁界分布を詳細に解析できる時間領域差分法を用いた. [25aD6] ラメラー格子の光学厚さ ○佐藤 晃((株)島津製作所) [講演要旨] ラメラー格子に対して、特定の入射条件と格子構造を持つ場合に、薄膜と同様に光学厚さが定義できることを明らかにする。また、この考えを積層構造に適用することで、簡便に局所的PBGが設定できることを示す。 光情報処理(2) [11月25日9:30〜11:30] [25aG1] 複眼光学系を用いた偏角画像同時計測による光学的変化素子の特性解析 赤尾 佳則*, 生源寺 類**, 津村 徳道***, 山口 雅浩****, 三宅 洋一***, 谷田 純** (*科警研, **阪大院情, ***千葉大工, ****東工大) [講演要旨] 複眼光学系を用いた画像入力システムTOMBOと凸レンズの組み合わせにより,反射角度が異なる100種類の画像を同時に計測し,ホログラムの回折光の偏角色度特性を解析するとともに,格子周波数を画像計測した. [25aG2] 両眼カメラの輻輳角と大画面LED立体ディスプレイに再現される奥行きの関係 ○能登 久典*, 山本 裕紹*, 早崎 芳夫*, 六車 修二**, 永井 芳文**, 清水 義則**, 西田 信夫* (*徳島大, **日亜化学) [講演要旨] 立体映像取得用両眼カメラの輻輳角と大画面LED立体ディスプレイに再現される奥行きの関係を解析し,被写体がLED立体ディスプレイで再現される奥行きを最大にするためのカメラ配置について議論する. [25aG3] 複数のスリットを通して左眼と右眼に表示される画像の時間差を利用した奥行き表示 ○内田京吾、山本裕紹、早崎芳夫、西田信夫(徳島大) [講演要旨] 複数のスリットを通して動画像が観察される場合,左眼と右眼で同じ画像が観察される時刻に差が生じる.本研究では左眼と右眼に表示される時間差により奥行きが知覚されることを示し,奥行き表示の条件を報告する. [25aG4] レインボウホログラムによるホログラフィックテレビジョン ○山口 健、吉川浩(日大) [講演要旨] 比較的重要度の低い垂直視差を破棄したレインボウホログラムを用いることにより,白色光で簡単にフルカラーの再生像がリアルタイムに得られるホログラフィックテレビジョンの基礎的検討について. [25aG5] ホログラムによる大規模再生像の形成 土谷 隆*, 中原 住雄**, 鳥取 久治***, 藤田 武良** (*泣Iプティコム・リサーチ, **関西大学工学部, ***阪神高速道路公団) [講演要旨] トンネルのような高さ制限のある空間に小さな計算機合成ホログラムを三次元的に多数設置することによって道路標識等の大きな再生像を形成した.再生像の位置を無限遠近くに置くことによってホログラムの作成を簡略化している. [25aG6] ホログラム再生に適したマイクロ液晶表示素子の読み出し偏光光学系 ○永井潜弥、鳥居康弘(能開総合大) [講演要旨] 実験結果と一致するように液晶のパラメータを決めたジョーンズ・ベクトル解析によって、マイクロ液晶の位相変化量が最大になる読み出し偏光光学系を明らかにし、ホログラム再生像の特性を評価した。 ポスターセッション 25日 [9:30〜12:30] 「近接場光学」「光応用計測」「視覚光学」「医用・生体応用光学」 [25aP1] 電子の運動方程式を結合したFDTD法よる半無限金属媒質の光反射特性 ○香川 晋弥*, 小嶋 敏孝*, 何 一偉** (*関大, 関大, **阪電通大) [講演要旨] 自由電子が存在する金属は,固体プラズマとして取り扱うことが出来る.そこで本稿では,定式化が容易である電子の運動方程式を結合したFDTD法を用いて,半無限金属媒質の光反射特性の結果を示す. [25aP2] エリプソメトリーの手法による表面プラズモン共鳴センサの検討 ○前田 彰吾, 岩田 哲郎(徳島大工) [講演要旨] 我々は、表面プラズモン共鳴(SPR)センサで試料の微量定量分析を目的とし、エリプソメトリーの手法の導入を検討した。従来のRp(p偏光のエネルギー反射率)測定よりも測定精度の向上が期待できる。 [25aP3] 光学フィルム用・光弾性定数測定システムの開発 ○築地 光雄*, 高和 宏行*, 田實 佳郎** (*ユニオプト(株), **関西大学) [講演要旨] 複屈折測定に使用されている光ヘテロダイン計測法を採用し、これに小型引張試験機を搭載したシステム構成と、ソフトウエアにより自動化された光学フィルム用・光弾性定数測定システムを開発したので報告する。 [25aP4] タンデム低コヒーレンス干渉計による空気屈折率の遠隔測定 松本 弘一, 佐々木 薫, 平井 亜紀子(産総研) [講演要旨] 光ファイバーを利用した遠隔校正は魅力的であり、今回は、環境補正の一つである空気の屈折率に着眼し、タンデム低コヒーレンス干渉法によって測定を行った。使用した真空セルは、200mm長と100mm長であり、遠隔法においても0.5ppmを超える補正の可能性を得たので、従来法との比較結果を報告する。 [25aP5] FT型位相変調方式蛍光寿命計の周波数帯域外装法について ○柴田 浩伸, 岩田 哲郎(徳島大工) [講演要旨] 我々が提案したフーリエ変換型位相変調蛍光寿命計において、ハードウエアに起因する励起光の変調掃引周波数の帯域制限の問題を、ヒルベルト変換を用いた新しい周波数帯域外挿データ処理手法によってある程度解決できることを提案する。 [25aP6] 複屈折および旋光計測のための偏光顕微鏡の開発 ○海老澤 瑞枝, 大谷 幸利, 梅田 倫弘(農工大) [講演要旨] 顕微領域において試料の偏光特性を視覚化するために,顕微観察の光学系に1/4波長板,1/2波長板,偏光子を組み込み,これらの回転角より同軸上,顕微領域での複屈折及び旋光性の検出を可能とした。 [25aP7] FBG振動センサアレイの金属棒における振動計測への応用 ○田中 哲, 横須賀 泰輝, 稲本 清之, 高橋 信明(防衛大・通信) [講演要旨] インコヒーレント光を用いた波長分割多重型のFBG振動センサアレイを構成し、これを振動計測へ応用した。実験では、金属棒の弾性定数、振動モード、および振動の伝搬速度の計測を行って本センサの有効性を確認した。 [25aP8] sRGB色情報を利用した薄明視色再現システムの構築 ○Dang Kien Thanh*, 潮 裕二*, 矢口 博久** (*千葉大自然科学, **千葉大工) [講演要旨] 我々は錐体及び桿体の刺激値から任意の照度における色の見えを予測するモデルを作成した.本研究では,ディスプレイのsRGB出力から,錐体及び桿体刺激値を推定し,このモデルを用いて,明所視の画像から任意の照度レベルの画像を再現するモデルを提案する. [25aP9] 等色実験における周辺刺激の影響 ○山内 泰樹*, 河原 勇美**, 内川 惠二** (*富士ゼロックス(株), **東京工業大学大学院総合理工学研究科) [講演要旨] 本研究では,同一の刺激呈示方法で周辺刺激の呈示条件だけを変化させて参照刺激とテスト刺激間の色の見えを一致させる等色実験を行い,周辺刺激の有無が等色成立時の三刺激値に影響を及ぼすかどうかを調べた. [25aP10] 2色の平均を求める交照法によるCRTの相対ガンマ特性の測定 ○神田 茂和*, 須長 正治**, 山下 由己男** (*九州大学大学院芸術工学府, **九州大学大学院芸術工学研究院) [講演要旨] 本研究では、2色の平均を求める新しい交照法を開発し、その方法をCRTのガンマ特性の測定に適用した。その結果、測光器で得られた相対輝度とほぼ等しい相対輝度を得ることができた。 [25aP11] 色分布弁別閾値への平均色度の影響 ○鹿野 内衆*, 須長 正治**, 山下 由己男** (*九州大学大学院芸術工学府, **九州大学大学院芸術工学研究院) [講演要旨] 本研究では、2つの色分布を弁別するのに必要な色差を色分布の平均色度をパラメータにL*U*V*空間にて測定した。その結果、平均が0からずれるに従い、その軸方向にて、閾値の上昇が観察された。 [25aP12] 2色色彩テクスチャに対するカラーネーミング ○須長 正治, 山下 由己男(九州大学大学院芸術工学研究院) [講演要旨] 2色からなる色彩テクスチャパターンに対して、カテゴリカルカラーネーミングを行い、ネーミングが行える色差を求めた。その結果、色差は色相に依存し、一定ではなかった。これを反対色応答の面から考察を行った。 [25aP13] 照明光の映り込みがある液晶ディスプレイでの文字視認性評価 ○鈴木 敬明*,**, 原口 健***, 船井 孝****, 佐藤 祐子***, 長谷川 茂*, 岡嶋 克典** (*静岡工技センター, **横浜国大, ***東芝テック, ****静岡工技センター) [講演要旨] 液晶ディスプレイ上に表示された文字の視認性について、読みやすさ評価関数VIFを用いて評価可能であるか検討した。また、液晶ディスプレイに照明光の映り込みがある場合についての視認性について検討した。 [25aP14] 2次元格子とフーリエ解析を用いた生体眼波面収差測定における焦点はずれの影響 ○渋谷 高史*, 鳥居 正人*, 鵜飼 一彦*, 小松 進一*, 三橋 俊文**(*早稲田大学理工学部応用物理学科, **潟gプコン) [講演要旨] 2次元格子を用いた波面収差測定法では、フーリエ解析の基本周波数にデフォーカスの影響が表れ、再構築された位相波面からはdefocusの情報が消える。この現象に関する理論的解析と実験による確認を報告する。 [25aP15] 視覚誘導自己運動知覚の生成における体の傾きの働き ○根岸 一平, 金子 寛彦(東京工業大学) [講演要旨] 縞刺激の周辺に縦縞マスク刺激を呈示し,マスク刺激が縞刺激の傾き検出感度に与える影響を調べた.その結果,傾き検出感度はマスク刺激との距離が近いと きに減少し,検出刺激が縦縞のときに最も検出感度が低くなった. [25aP16] 単一眼におけるメタコントラストマスキングが傾き検出感度に及ぼす影響 ○津野 賢裕, 篠森 敬三(高知工科大学) [講演要旨] 視覚刺激の運動と体の傾きの方向を変化させて、生起する視覚誘導自己運動の方向と潜時を測定した。方向については視覚運動の影響が支配的であったが、体の傾きの違いによる影響もみられた。 [25aP17] 時間周波数特性への注意の影響 ○小川 昌之, 矢口 博久, 塩入 諭 (*千葉大学大学院自然科学研究科, **千葉大学工学部情報画像工学科, ***東北大学電気通信研究所高次視覚情報システム研究分野) [講演要旨] 視覚的注意の時間特性を調べるため,固視点を中心に回転しその中の検出刺激が様々な周波数でフリッカーする刺激を用いた.この検出刺激に対するコントラスト感度を,注意を向けた場合とそうでない場合とで比較した. [25aP18] 視覚的注意による刺激追跡時の脳波解析 ○金子 瑞樹*, 矢口 博久**, 塩入 諭***, 下山 一郎**** (*千葉大学大学院自然科学研究科, **千葉大学工学部, ***東北大学電気通信研究所, ****千葉大学フロンティアメディカル工学研究開発センター) [講演要旨] 固視点を中心に運動する視覚刺激を視覚的注意により追跡した際の、脳波計測を行い左右半球脳の応答の差異を検討した。その結果、脳の特定部分で反応が大きくなること、左右対称の反応でないことが確認された。 [25aP19] 波長可変パルスレーザーによる体液斑等の蛍光の励起波長依存性 ○矢山 和宏*, 秋葉 教充**, 黒木 健郎**, 齊藤 直樹** (*京都府警科捜研, **科警研) [講演要旨] 波長可変パルスレーザーを用い、石英ガラス上に塗布した体液斑を250nmから470nmの光で励起した。体液斑の蛍光スペクトルを測定し、体液斑検出に最適な励起波長を検討した。併せて光学フィルタの視覚最適域も検討した。 [25aP20] 1次元フォトニック結晶をコアとする開放型導波路 ○橘高 重雄, 常友 啓司, 奈良 正俊(日本板硝子) [講演要旨] 平行溝構造の高屈折率物質と低屈折率の流体(空気、水溶液など)により構成される1次元フォトニック結晶をコアとして用いる導波路を提案する。伝播光をブリルアンゾーン境界線上の高次モードとすることにより、電場を流体側に局在させて閉じ込めることができる。コアと流体バルク部分がつながっているので、鋭敏な光センサーなどへの応用が期待される。 [25aP21] 時間分解反射光計測による層構造散乱媒質の深部吸収変化の選択的解析 〇佐藤 知絵*, 島田 美帆**, 星 詳子* (*東京都精神研, **高エネ研) [講演要旨] 多層構造媒質から得られる時間分解反射光の解析条件と吸収係数推定値の関係を、四層平板モデルによるシミュレーションデータ及びヒト前額部の実計測データにより評価し、深部領域吸収変化の抽出法について検討した。 [25aP22] 植物計測用OCTシステムによる個体差・環境応答性の計測 ○牧野 寛之*, 椎名 達雄**, 本田 捷夫** (*千葉大学大学院自然科学研究科, **千葉大学工学部情報画像工学科) [講演要旨] 植物計測に特化したOCTシステムを構築し、植物の生態育成環境センシングへの応用を目指している。植物表層組織を非破壊に計測し、被計測物の個体差と、環境変化に対する応答性の計測と評価を行った。 [25aP23] 散乱体中における旋光角の高感度検出 ○高橋 正樹, 沼田 孝之, 大谷 幸利, 梅田 倫弘(東京農工大学) [講演要旨] 多重散乱光における、微小旋光角検出を目的として、光源にSTZLを用いた光ヘテロダイン直進光弁別法を導入した光学系を考案し評価を行った。その結果、偏光解消の影響を低減した計測が行え、その有用性が確認された。 [25aP24] 偏光保存フォトン検出法を用いた無侵襲血糖モニターの試作 ○堀中 博道*, 中谷 友美*, 浦 友章*, 香川 康介*, 和田 健司*, 張 吉夫**(*阪府大院・工, **カンタムフェーズラボ) [講演要旨] OJ2004で提案し、基礎実験の結果を報告した"偏光保存フォトン検出法を用いた無侵襲血糖モニター"の実用化のために、光学系、信号処理方法を再検討し、小型で簡易な装置を試作し、生体への適用を試みた。 オプトエレクトロニクス・光デバイス/光通信(3) [11月25日13:30〜15:30] [25pB1] LEDを光源兼受光素子とした双方向光通信 谷口誠、豊嶋賢一、○岡本研正(香川大工) [講演要旨] LEDには受光作用がある。従って受光感度、周波数応答性共に優れているLEDを利用することにより、一光路による双方向光通信(LED/LED通信)が可能となる。本講演ではこうしたLED/LED通信システムについて述べる。 [25pB2] 愛・地球博における無電源光音声利用者支援システム -Aimulet- ○伊藤日出男、林新、鍛冶良作、丹羽竜哉、中村嘉之、西村拓一、 武田昭信(産総研ITRI) [講演要旨] 愛・地球博における位置に基づく利用者支援のために、音声多重と利用者位置取得が可能な端末と、屋外太陽光下で動作する端末による無電源赤外光音声提供システムを開発した。 [25pB3] 近赤外LED光源を用いた光ワイヤレス通信における眼に対する安全性の調査研究 ○林新、伊藤日出男(産総研情技研) [講演要旨] インコヒーレントな赤外LED光を室内ワイヤレス通信のキャリアとしての人眼の安全基準,網膜に対するインパクトの評価,放射パワーの測定方法及び危険度の緩和対策についての調査研究を行った. [25pB4] アイセーフな個別光情報提供システムのための1.48μm対応PAL-SLMによる情報提供システム ○大澤 俊一*, 伊藤 日出男**, 中村 嘉志**, 西村 拓一**, 林 新**, 徳田 正満* (*武蔵工大院工, **産総研) [講演要旨] ユーザごとに個別の情報をアイセーフな光を用いて提供をする室内情報サービスのために、PAL-SLM上のCGHによって波長1.48μmの情報光を端末に追尾照射するシステムを報告する。 [25pB5] 多チップLEDのみから成るバーコードリーダーと液面センサ 岡本研正(香川大・院・工) [講演要旨] LEDには受光作用があるので、多チップLEDについては一つのチップを光源とし、もう一つのチップを受光素子とすれば、LED自体で反射型光センサが実現できる。ここでは多チップLEDのみから成るバーコードリーダーと液面センサについて述べる。 [25pB6] カスタムCMOSイメージセンサを用いたビジュアルマルチリモコン「オプトナビ」実証システム 香川 景一郎*, 山本 幸司**, 前田 勇希*, 三宅 康也*, 田邊 英樹**, 政木 康生**, 布下 正宏**, 太田 淳* (*奈良先端科学技術大学院大学, **独立行政法人科学技術振興機構研究成果活用プラザ大阪, ***船井電機株式会社) [講演要旨] 我々は,携帯電話などの携帯情報機器を利用した情報家電マルチリモコン「オプトナビ」システムを提案している.通常撮像を行いながら情報家電の発するIDを受信できるCMOSイメージセンサを開発し,これを用いた実証システムを構築した. 画像処理(2)/光源・測光,照明 [11月25日13:30〜15:30] [25pC1] SLD光源のセンサ応用 ○関口 正三, 三瀬 一明, 村上 清一, 渡邉 宏祐 (アンリツ褐デバイスR&Dセンター開発企画部) [講演要旨] この度弊社にて開発したSLD(スーパールミネッセントダイオード)が、近年各種センサ用光源として注目されてきております。SLD光源の概要と、現状どのような用途に使用されているか、使用するメリットは何かについて発表します。 [25pC2] 白色LED光源を用いた波長別水中光透過率の測定 ○石原真良、藤田順一、岡本研正(香川大院・工) [講演要旨] 当香川大岡本研究室ではLED集魚灯の実用化研究を行っている。本研究では水中LED集魚灯の開発を目指し、水中(海水、淡水)における波長別光透過率の測定を行った。光源には白色LEDを用いた。 [25pC3] スペクトルから見たペチュニアの色の決定 ○添田 麻衣、今井 元、関口 文彦(日本女子大学理学部) [講演要旨] ペチュニアの花は色素により決定する。色素は特定の波長を吸収し、それ以外の波長は反射するといったスペクトルに特性をもつ。その特性が花の色として現れる。花のスペクトルを解析し、色素の特性について考える。 [25pC4] 格子変調超解像における再生誤差の検討 ○栗山 健佑、沼田卓久、野村孝徳、似内 映之(和大シス工) [講演要旨] 格子による物体光の変調を用いた超解像における格子の配置の精度,および格子移動のステップ数が結果として得られる再生像にどのような影響を与えるかを考察した. [25pC5] 計算機ホログラムコーディング用同時選択フリップ型探索アルゴリズムの機能拡張性 ○鳥居 康弘(能開総合大) [講演要旨] 我々の提案した同時選択フリップ型探索アルゴリズムが、多値位相のコーディング、再生像誤差と回折効率をターゲットにしたコーディング、反復フーリエ変換並みに高速なコーディングを実現できることを報告する。 [25pC6] 量子文字認識アルゴリズムの認識能力向上 ○村田 卓也、仁田 功一、的場 修、吉村武晃(神戸大工) [講演要旨] これまでに量子文字認識アルゴリズムを提案し、その認識能力を調べてきた。今回は文字パターンの画素値を確率振幅に変換するアルゴリズムを改良することで、特徴信号による認識すべき状態の確率振幅を飛躍的に向上させることができ、文字認識能力が向上することを確認したので報告する。 光記録 [11月25日13:30〜15:55] [25pD1] 光受容性蛋白質を用いた閾値可変な低強度光リミッタの検討 ○中川 照隆*, 小西 毅*, 榎 哲也**, 伊東 一良* (*阪大院工, **阪大工学部) [講演要旨] これまでに光受容性蛋白質バクテリオロドプシン(bR)を利用した低強度の固定光閾値を持つ光リミッタが提案されている.本発表では,bRの可逆なフォトクロミック特性を利用して閾値を可変にすることを検討した. [25pD2] スピロピラン含有膜への光情報の書き込み・読み出し特性 ○村田篤志、似内映之、野村孝徳、沼田卓久(和大院システム工) [講演要旨] フォトクロミック材料の中でも比較的低パワーの光で制御可能なスピロピラン含有膜を光情報記録材料として用いること考え,干渉縞の記録および消去過程における回折効率や時間応答を測定して,その特性を検討した. [25pD3] 有機ナノ微粒子分散カチオン重合系フォトポリマーのホログラフィック記録特性 ○古嶋 康志*, 富田 康生*, 日高 基彦**, 大森 健太郎**, 小澤 雅昭**, 田中 章博**, 近間 克己** (*電気通信大学, **日産化学(株)) [講演要旨] モノマーへの均一分散が容易で物性制御性の高い有機ナノ微粒子であるハイパーブランチポリマーをカチオン重合系モノマーに分散したフォトポリマーのホログラフィック記録特性について報告する。 [25pD4] Mg添加LiNbO_3結晶を用いた2色ホログラフィック記録における屈折率格子の振幅/位相動特性の同時測定 ○松島亮、Haijun Qiao、富田康生(電通大) [講演要旨] Mg添加ニオブ酸リチウム結晶を用いた紫外光ゲーティング2色ホログラフィック記録において、誘起される屈折率分布の振幅及び位相の動特性を同時測定し、そのフォトリフラクティブ格子形成メカニズムを究明する。 [25pD5] 収斂光を用いた微細位相マークの検出法の検討 ○田村邦人、沼田卓久、似内映之、野村孝徳(和大シス工) [講演要旨] 微細位相マークに照射した収斂光の後方に設置した開口を通過する光パワーの変化から,そのマークの位相の符号を検出する方法を検討している. [25pD6] ホログラフィックメモリにおける直交行列を用いたシフト位相コード多重方式 ○里見明彦、本間聡、武藤真三(梨大) [講演要旨] ホログラフィックメモリの光学系の簡素化を目的とし,2次元的直交位相フィルタをシフトする位相コード多重方式を提案する.フィルタのシフト距離に対するホログラムの回折効率及び再生光の忠実度等の検討を行う. [25pD7] コリニアホログラフィックメモリの像再生 ○志村 努*, 市村 正太郎*, 藤村 隆史*, 黒田 和男*, 譚 小地**, 堀米 秀嘉** (*東大・生研, **オプトウェア) [講演要旨] コリニアホログラフィックメモリに関して、単純化されたモデルを考え、その像形成を数値的に計算し、考察する。単なるシミュレーションではなく、像形成の物理的な解釈を与える。 干渉計測(2) [11月25日13:30〜15:30] [25pG1] 正弦波振動する干渉縞パターンを用いる金属円筒の直径測定 ○李 金環*, 佐々木 修己**, 鈴木 孝昌** (*新大自然科, **新大工) [講演要旨] 正弦波振動する干渉縞パターンSVIP(周期100um)を金属円筒に照射し、円筒頂点からの光で生じる干渉信号に含まれている位相を検出することによって、円筒の直径測定を行った。円筒の直径は8mm-10mmであり、測定誤差は2umであった。 [25pG2] 音響光学波長可変フィルターを用いた正弦波状波長走査干渉計による薄膜形状の計測 ○秋山 久*, 佐々木 修己**, 鈴木 孝昌** (*新大自然科, **新大工) [講演要旨] 45nmの広い波長帯域を持つSLDと音響光学波長可変フィルターを光源として用いた正弦波状波長走査干渉計を構成し、薄膜の膜厚分布と表面形状を測定した。測定した膜厚分布は厚さ1μmと4μmからなる段差形状であった。 [25pG3] 半導体レーザ干渉計を用いた深さ方向形状計測法 ○清水 亮憲*, 小野寺 理文*, 石井 行弘** (*能開大・電子システム, **東京理科大・理学部) [講演要旨] 半導体レーザの直接周波数変調特性を利用し、光軸上に分布する反射物体の位置を求めることにより、深さ方向の形状計測を行うことが出来る干渉計測法について報告する。 [25pG4] 表面・内部構造実時間イメージングのための超高速光熱変位顕微鏡 ○中田俊彦、吉村和士(日立生研) [講演要旨] 並列励起・並列ヘテロダイン法とアンダサンプリング周波数変換により、空間・周波数多重化インタフェログラムから試料の表面・内部情報を分離独立して実時間イメージングする超高速光熱変位顕微鏡を開発した。 [25pG5] 偏光を利用する位相測定法を用いたラゲールガウスビームの位相分布測定U ○米村高志、和田篤、尾藤浩一、宮本洋子、武田光夫 (電通大電通) [講演要旨] 偏光を利用したラゲールガウスビームの位相分布測定について、得られた位相勾配の非一様性の問題を前回報告した。この原因は4偏光成分測定間の干渉計の光路長変化にあった。安定化後に測定すると一様な位相勾配を得られた。 [25pG6] スペックルパターンのRiesz変換解析信号の位相特異点を用いたナノ変位計測 ○横関 友亮、Wei Wang、石島 玲華、和田 篤、Steen Hanson、 宮本 洋子、武田 光夫(電通大 電通) [講演要旨] スペックル強度分布の2次元空間周波数スペクトルに渦状の位相をかけて得られるRiesz変換解析信号の擬似位相場の中に存在する位相特異点に着目した微小面内変位計測法の原理の提案と実証実験. |